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極私的新型コロナウイルス感染症情報(2021年8月10日) [仕事のこと]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

クリニックは8月8日から夏季の休診期間に入っていますが、
あまり落ち着くという感じはありません。

8月7日には14件のRT-PCR検査を行ない、
12件が唾液で2件は鼻腔よりの検体でした。

そのうち7検体が陽性でした。

8日の午後1時くらいに結果のファックスが来たのですが、
それから皆さんに電話をして結果を伝え、
7件のファックスを区役所の保健予防課に送って、
今度は電話をして補足説明を行ないました。
全てそれを1人でやっているので、
結局2時間くらいの時間が掛かりました。

こんな状態がこのところ連日続いています。

8月9日は祝日ですし、
検査は受けない方針としていたのですが、
実際問題として8日に陽性と判明した方の家族がいて、
間違いなくお子さんを含めて濃厚接触者となるので、
その検査は極力早急に行う必要があると考えました。

それで検査会社に掛け合って9日の集配をしてもらい、
感染者にご連絡をして、
希望の方は翌日にご家族の検査をする段取りにしました。

今日は10日でレセプトを提出しないとならず、
まだチェックが済んでいない状態で、
朝から突貫でレセプト作業と取り組みました。

そんな折から10日の午前中に、
クリニックの近隣の商店街に勤めている、
40代の女性の方から電話が入り、
至急診察をして欲しいとのお話でした。

休診日でしたので、初診の方ですし、
一旦お断りを仕掛けたのですが、
お聞きすると、旦那さんが1週間前から感冒症状があって、
本日胸部痛と呼吸困難が生じ、
救急車を呼んだのだけれど、
自分も熱が上がって来たので診て欲しい、
というご依頼でした。

それでは、とクリニックに来て頂いて、
鼻腔でCOVID-19の抗原迅速検査を行なうと、
これ以上はないくらい綺麗に反応が陽性に出ました。

それで当座の薬をお出ししてお帰り頂いたのですが、
今度は救急隊から連絡が来て、
その方の旦那さんのところに来ているが、
症状は強いものの酸素飽和度は94%でそれほど下がっておらず、
COVID-19かどうかの診断も付いていないので、
病院に搬送するかどうかの判断が難しい。
現時点での情報で20か所くらいの病院を当たっているが、
全て受け入れ困難で搬送が出来ない状態だ、
ということでした。

それでは、ということで、
予防衣を着て手袋、マスク、フェイスシールドを付け、
そのまま徒歩で旦那さんの自宅に向かいました。

旦那さんはドアのすぐ先の三和土のところで横になっていたので、
取り急ぎ、抗原検査を行ないました。
すると、奥さんほどすぐの反応ではありませんが、
抗原は陽性であったので、
COVID-19確定として届け出を保健所に出し、
それが確認次第受け入れ先の病院を再度探す、
という段取りになりました。

クリニックに戻り、
旦那さんと奥さん2人の発生届を保健所に出し、
それを救急隊に告げると、
しばらくして何とか都内の病院に受け入れが決まりました。

この旦那さんのように、
40代くらいでの急変というのは、
最初は軽い風邪症状のような状態が数日続いて、
1週間くらいしてからの重症化が多いようです。

今日はRT-PCR検査の結果が午後4時くらにずれ込み、
今電話と届け出を出し終わったところです。

レセプトはまだ終わっていません。

間に合うのでしょうか?

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも感染防御にはくれぐれもご注意下さい。

石原がお送りしました。
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