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「muro式.がくげいかい」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ムロ式.jpg
ムロツヨシさんがライフワーク的に行っている、
ムロ式の新作の舞台に足を運びました。

これはよみうりランドの園内を使用した野外劇で、
結構スケールが大きいんですよね。

大規模な噴水があって、水がバンバン吹き上がりますし、
水滴のカーテンに映像を映したりもするのですね。
大型トラックが何台も登場して、
その荷台が舞台になり、
トラックが移動して場面転換が行われます。

途中ではフィールドアスレチック的なセットまで登場し、
「風雲たけし城」か「SASUKE」か、
というような場面もあります。

客席も維新派かと思うくらいに組み上げてありましたし、
こういうスケール感は久しぶりだな、
とムロさんの企画力というか実行力のようなものに、
改めて感心しました。

会場はよみうりランドですから遠いのですが、
丘陵地帯で遊園地の閉園後に行うのでともかく静かでしょ。
舞台効果としては抜群で、
2回行けと言われるときつい面はありますが、
都心ではこうした雰囲気には絶対ならないので、
それなりの意味はあったと思います。

ただ、このスケール感で4人芝居なんですよね。

ストーリーが4人芝居として成立しているものなら、
良かったと思うのですが、
今のテイストを入れた「桃太郎」なんですよね。
桃太郎を取り上げているのは、
鬼退治ということで、
明らかに「鬼滅の刃」を入れ込んでいるのですが、
それを4人でやるというのは、
如何にも無理がありますよね。
言ってみれば、小劇場でやるような企画を、
無理矢理スペクタクル野外劇にした、
という感じで、
正直成立はしていなかった、
という印象でした。

そんな訳でロケーションは抜群、
野外劇で規模は雄大なのに、
何故か4人のミニマル芝居で、
お話は確かに「がくげいかい」という、
ちょっと不思議な企画で、
「どうしてそうなったの?」と、
問いただしたいと気分はあるのですが、
野外劇ならではの趣向が楽しくて、
個人的にはそこにかつてのアングラ芝居を夢想しながら、
楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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