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「月影花之丞大逆転」(Yellow 新感線) [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日出クリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
月影大逆転.jpg
劇団新感線の新作が今池袋の東京建物Brillia Hallで上演されています。
このホールは初めてですが、
ミュージカル向けのまずまず観やすいホールですね。
ヒカリエのシアターオーブみたいな感じですが、
外からすぐには入れるのが良いのです。

今回は客席を半分にしての上演です。

新感線としてフルスロットルではない小規模公演、
というように、いのうえひでのりさんが言っていて、
劇場は大きいのですが、キャストは11人だけですし、
内容も木野花さんが座長の劇団のお話ですから、
こじんまりした内容ですよね。
休憩なし2時間5分という上演時間も、
感染リスクを避けるための対策であるようです。

うーん。今回は今一つでしたかね。

劇団ものというのは、結局「劇中劇」になるでしょ。
「劇中劇」はシェイクスピアが得意にした古い形式ですから、
演劇的であることはそうなのですが、
中途半端になりがちですよね。
今回はしかもオープニングが「座頭市」で、
クライマックスが「アルプスの少女ハイジ(トライの家庭教師版)」、
というのも面白みが乏しいと感じました。
せっかく古田新太さんと阿部サダヲさんが対決するのに、
それがハイジとおじいさんの対決というのは、
あまりにしょぼくないですかね。
もっと心浮き立つ対決が見たかったな、
というのが正直なところです。
かつての「新感線名場面集」でも良かったのじゃないかしら。
その辺が今回は少し残念でした。

今回一番元気だったのが木野花さんでしたね。
力押し爆発で素敵でした。
それに比べると古田さんも阿部さんも、
全力とは言い難い感じで、
こちらも少し残念でした。

いつもの新感線女優陣が、
歌に踊りに大活躍というのは良かったですね。
山本カナコさん、中谷さとみさん、保坂エマさんで、
暗闇坂666というアイドルをデスメタルみたいに演じるところ、
素敵でしたね。
もう少し沢山観たいと思いました。

ゲストの西野七瀬さんはさすがでしたね。
いつものやる気があるのかないのか、
分からないような雰囲気なのですが、
それで決めるところは決める、
というのがいいんですね。
最初のX星人は、
いのうえさんもしてやったり、
というところではないでしょうか?

そんな訳で不満もあるのですが、
脱力しつつ楽しめる唯一無二の世界で、
まずは戻って来てくれてありがとう、
という感じのお芝居でした。

頑張って下さい。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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