「グレーテスト・ショーマン」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
今日は土曜日なので趣味の話題です。
今日はこちら。
2月に公開されたヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画を、
遅ればせながら観て来ました。
「ラ・ラ・ランド」はあまり好みではありませんでしたし、
ミュージカル自体それほど好きではないので、
スルーしようと思っていたのですが、
バーナムという一世を風靡した見世物興行師に興味が沸いたのと、
19世紀のコロラトゥーラの名花で、
マイヤベーアの至難のオペラを初演もしている、
ジェニー・リンドが登場することも知ったので、
これは観ておかないといけないと、
映画館に足を運びました。
これはなかなか良く出来た映画で、
ショー・ビジネスというものや、
大衆見世物的なものに興味のある方なら、
絶対に引き込まれると思います。
実際のバーナムというのは、
もっと脂ぎった、
いかがわしくもどぎつい男だったのではないかと思いますが、
その上昇志向はそのまま描きながら、
妻と2人の愛らしい娘への情愛をクローズアップして、
家族の危機と興行自体の危機とに、
ハラハラドキドキさせる、
如何にもハリウッド的な物語に、
巧みに着地させているのが上手いのです。
こんなだった訳はないよね、
とは思いながらも、
とても良いお話になっているので、
何となく納得をしてしまうのです。
映画の魔術ですね。
見世物小屋のスターであった、
畸形の皆さんが登場するのですが、
それほどどぎつい感じには描かれていません。
もう少しリアルな感じも欲しいな、とは思いますが、
それはこうした映画の本分ではないのだと思います。
バーナムはたまたま出逢ったソプラノ歌手の、
ジェニー・リンドに惚れ込み、
自分の見世物をそっちのけで彼女のツアーに尽力するのですが、
彼女は実在の名ソプラノで、
コロラトゥーラの名手であった筈なので、
せっかくだからもう少しコロラトゥーラらしい歌も、
歌って欲しかったな、と思いました。
その点はちょっと残念ですが、
この作品の全体のトーンとしては、
リアルな歌は馴染まなかったのかも知れません。
ともかくこれは面白い素材で、
この映画はこの映画として良いのですが、
もう少しリアルに振った、
アメリカ19世紀の見世物興行の実体を、
リアルに見せてくれるような映画もまた、
いつか観たいと思いました。
一方にコロラトゥーラの歌があり、
一方に畸形の曲芸があるという、
アンバランスかつ魅力的な世界が、
是非観てみたいと思うからです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
今日は土曜日なので趣味の話題です。
今日はこちら。
2月に公開されたヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画を、
遅ればせながら観て来ました。
「ラ・ラ・ランド」はあまり好みではありませんでしたし、
ミュージカル自体それほど好きではないので、
スルーしようと思っていたのですが、
バーナムという一世を風靡した見世物興行師に興味が沸いたのと、
19世紀のコロラトゥーラの名花で、
マイヤベーアの至難のオペラを初演もしている、
ジェニー・リンドが登場することも知ったので、
これは観ておかないといけないと、
映画館に足を運びました。
これはなかなか良く出来た映画で、
ショー・ビジネスというものや、
大衆見世物的なものに興味のある方なら、
絶対に引き込まれると思います。
実際のバーナムというのは、
もっと脂ぎった、
いかがわしくもどぎつい男だったのではないかと思いますが、
その上昇志向はそのまま描きながら、
妻と2人の愛らしい娘への情愛をクローズアップして、
家族の危機と興行自体の危機とに、
ハラハラドキドキさせる、
如何にもハリウッド的な物語に、
巧みに着地させているのが上手いのです。
こんなだった訳はないよね、
とは思いながらも、
とても良いお話になっているので、
何となく納得をしてしまうのです。
映画の魔術ですね。
見世物小屋のスターであった、
畸形の皆さんが登場するのですが、
それほどどぎつい感じには描かれていません。
もう少しリアルな感じも欲しいな、とは思いますが、
それはこうした映画の本分ではないのだと思います。
バーナムはたまたま出逢ったソプラノ歌手の、
ジェニー・リンドに惚れ込み、
自分の見世物をそっちのけで彼女のツアーに尽力するのですが、
彼女は実在の名ソプラノで、
コロラトゥーラの名手であった筈なので、
せっかくだからもう少しコロラトゥーラらしい歌も、
歌って欲しかったな、と思いました。
その点はちょっと残念ですが、
この作品の全体のトーンとしては、
リアルな歌は馴染まなかったのかも知れません。
ともかくこれは面白い素材で、
この映画はこの映画として良いのですが、
もう少しリアルに振った、
アメリカ19世紀の見世物興行の実体を、
リアルに見せてくれるような映画もまた、
いつか観たいと思いました。
一方にコロラトゥーラの歌があり、
一方に畸形の曲芸があるという、
アンバランスかつ魅力的な世界が、
是非観てみたいと思うからです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。