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T-WORKS#1「源八橋西詰」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後ともいつも通りの診療になります。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
源八橋西詰.jpg
関西で活躍している実力派女優の丹下真寿美さんをフィーチャーした、
T-WORKSという企画の第1回公演として、
後藤ひろひとさんの旧作をアレンジして、
久保田浩さん、坂田聡さんという手練れの小劇場役者が、
顔を揃えた、小劇場的には豪華な4人芝居が、
明日まで中野のテアトルBONBONで上演されています。

これは如何にも後藤大王らしい、
ひねった構成の3本のオムニバス芝居で、
3つの物語の絡み合い方が弱く、
作品的には今ひとつの感じがあるのですが、
役者さん4人の芝居は非常に充実感があり、
如何にも小劇場という贅沢な気分に身を浸すことが出来ました。

一番楽しみにしていたのは、
元ジョビジョバの坂田聡さんで、
坂田さんは昨年のジョビジョバのライブでも、
硬軟織り交ぜた演技の安定感に、
一番感心させられたので、
今回も期待をしたのですが、
正直かなりやつれた感じで元気がなく、
ちょっとイカれた小劇場の座長役など、
痛々しい感じがしてあまり楽しめませんでした。
今回だけのことだったのかどうか、
正直良く分かりません。

後藤さんの芝居は一時期割とマメに観ていたのですが、
そのオタク趣味が僕の好みと微妙に食い違っているのと、
本人の芝居が独特過ぎて、
登場するとどんな芝居も同じ雰囲気になってしまう点、
また演劇より映像的な物語なので、
意外に演劇的な魅力に乏しい、
と言う点などがあり、
最近は実際の観劇からは遠ざかっていました。

ただ、今回は非常にミニマムな世界で、
遊気舎時代の作品の再演なので、
小劇場的な興趣の中で、
バランス良く観ることが出来ました。

3本の中では精神病院での絵本作家の話が、
後藤大王得意のテーマでなかなか良く出来ていました。
芝居の質としても、
このパートの丹下真寿美さんと久保田浩さんが最良でした。
一方で小劇場の話は、
話も内輪受けめいて詰まらず、
坂田聡さんも無理に元気を出している感じがイタくて駄目でした。

そんな訳で大満足とはいかなかったのですが、
小劇場の楽しさを味わうことは、
充分に出来る舞台ではあったと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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