SSブログ

月刊「根本宗子」第19号 『共闘者』 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
共闘者.jpg
根本宗子さんの新作公演が、
本日まで東京FMホールで上演されています。

これは女性のみの5人芝居で、
根本宗子さんも俳優で出演し、
ヒロインに前田敦子さん、
何かと話題のAマッソのお二人、
そしてお馴染みの長井短さんの5人です。

この5人が高校の演劇部の仲間を演じ、
絶対的ヒロインであった前田敦子さん演じる少女が、
根本宗子さん演じる同級生に、
最後まで明かされることはないある秘密を告げて、
それをきっかけに逃げるように姿を消し、
その後波乱万丈の人生を送って、
5人が再開するまでの物語です。

これはもう間違いのないネモシューの世界、
これまでにも何度も綴られて来た、
女性同士の誤解と友情と愛の物語を、
王道のストーリーと小劇場的演出、
そして鉄壁のキャストで描きます。

キャスティングのあざとさ、
野田秀樹や松たか子などの虚実ないまぜのアイテム、
あまりにも強い「演劇愛」と、
自分の人生を作家として肯定したニュアンス、
最後の無理矢理の時間戻しの力業まで、
これぞ今のネモシューというエネルギーが、
最初から最後までくどいくらいに漲る2時間余は、
根本さんが自分の全てをさらけ出したような、
潔さに満ちた世界でした。

キャストは抜群で、
根本さんの小劇場座長芝居、
前田さんの圧倒的ヒロイン感、
Aマッソのお二人が予想以上に達者なところを見せ、
長井短さんは、
映像のお仕事も多く経験して、
驚くほど上手い役者になっていました。

これ多分同じ時期に上演している、
「朝日のような夕日をつれて」を、
ちょっと意識していると思うのですね。
どちらも同性のみの5人芝居で、
ノンストップで小劇場的を遊びまくり、
1人のヒロインを救うため、
永遠の一瞬に回帰するというお話でしょ。

いずれにしても最近の根本さんのお芝居の中では、
間違いなく突出した出来栄えで、
ある意味根本さんの現時点での集大成と言っても、
過言ではない作品だったと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(5)  コメント(0) 

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。