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極私的新型コロナウイルス感染症の現在(2023年1月20日) [仕事のこと]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。

それでは今日の話題です。
今日はクリニックの周辺の新型コロナウイルス感染症の現況です。

今週から発熱外来を受診される方ははっきりと減り、
新型コロナウイルスの抗原検査やRT-PCR検査の陽性率も、
明らかに低下しています。

2週間ほど前には、
発熱患者の7割から8割が新型コロナ、
という感じであったのですが、
今週は1から2割程度が新型コロナ陽性で、
嘔吐や下痢が主体の急性胃腸炎の方が多く、
インフルエンザA型が、
こちらもチラホラという感じになっています。

抗原検査は、
慎重に両側の鼻腔の奥から採取を行っても、
発症翌日までは結構陰性の事例が多く、
RT-PCR検査をして確認出来た、
というケースが多いのが実際です。
近隣のクリニックでは唾液の抗原検査をもっぱら施行していますが、
そちらで午前中陰性であった、という方が、
午後に受診して鼻腔の抗原検査で陽性、
というケースが複数ありました。
そんな訳で個人的には唾液の抗原検査は、
全く信用はしていません。

最近COVID-19後遺症と思われる方の受診が増えていて、
1か月ほど前くらいの時期には、
遷延する咳症状という方が多く、
中に軽症肺炎が持続している方が複数いたのですが、
ここ最近の傾向としては、
Brain Fogと呼ばれるような、
「頭がぼんやりして考えることが出来ない」
というような症状が増加していることを実感しています。
患者さんは若い方が多く、
軽症の感冒のような症状で治癒したのですが、
仕事や学校に戻ってみると、
身体もだるいし、頭がぼんやりして、
とても仕事や勉強の出来る状態ではない、
というような経過になるのです。
こうした症状への対応については、
早急にその対処方針がまとめられ、
系統的かつ科学的な治療が可能となるような、
研究の積み重ねを期待したいと思います。

今回の流行は、
「自然に集束した」という言い方が出来そうで、
このまま一旦収束に向かえば、
良くも悪くも春の5類への変更という方針は、
規定路線となる可能性が高そうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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