新型コロナワクチン4回目接種の有効性(イスラエルの短期データ) [医療のトピック]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。

British Medical Journal誌に、
2022年5月24日ウェブ掲載された、
新型コロナウイルスワクチン4回目接種の有効性についての論文です。
日本でも高齢者などに対象を限定して、
4回目の新型コロナワクチン接種が予定されていますが、
ワクチン接種で先行しているイスラエルでは、
2021年年末より2022年初から、
最初は免疫不全の患者に、
それから60歳以上の高齢者や、
医療従事者など感染リスクの高い対象に限定して、
ファイザー・ビオンテック社製新型コロナワクチンの接種が、
施行されました。
3回目接種から4か月以降経過していることが条件です。
その有効性はどのようなものだったのでしょうか?
今回の検証では、
年齢が60歳以上の4回目接種の対象者で、
4回目接種を施行した27876名と、
3回目接種のみを施行した69623名の、
オミクロン株流行期の感染予防効果を比較しています。
その結果、
遺伝子検査で診断された新型コロナウイルス感染症の、
感染予防と重症化予防を併せた有効率は、
3回接種のみの場合と比較して、
4回目接種後3週間の時点では、
65.1%(95%CI:63.0から67.1)と算出されました。
ただ、その時点をピークとして有効率は低下し、
4回目接種後10週間の時点では、
22.0%(95%CI:4.9から36.1)まで低下していました。
一方で重症化予防効果については10週の時点でも、
72%を超える有効率を維持していました。
このように、
4回目接種は3回目接種と比較して、
感染予防効果については有効ではあるものの、
3回目までの接種と比較するとその維持期間は非常に短く、
3か月はもたずに低下してしまうようです。
その一方で重症化予防効果についてはより安定して持続していますが、
オミクロン株流行期の重症化率自体は非常に低いものなので、
矢張り今のワクチンを利用した4回目接種は、
重症化リスクの高い対象に限って、
施行することが妥当であるようです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。

British Medical Journal誌に、
2022年5月24日ウェブ掲載された、
新型コロナウイルスワクチン4回目接種の有効性についての論文です。
日本でも高齢者などに対象を限定して、
4回目の新型コロナワクチン接種が予定されていますが、
ワクチン接種で先行しているイスラエルでは、
2021年年末より2022年初から、
最初は免疫不全の患者に、
それから60歳以上の高齢者や、
医療従事者など感染リスクの高い対象に限定して、
ファイザー・ビオンテック社製新型コロナワクチンの接種が、
施行されました。
3回目接種から4か月以降経過していることが条件です。
その有効性はどのようなものだったのでしょうか?
今回の検証では、
年齢が60歳以上の4回目接種の対象者で、
4回目接種を施行した27876名と、
3回目接種のみを施行した69623名の、
オミクロン株流行期の感染予防効果を比較しています。
その結果、
遺伝子検査で診断された新型コロナウイルス感染症の、
感染予防と重症化予防を併せた有効率は、
3回接種のみの場合と比較して、
4回目接種後3週間の時点では、
65.1%(95%CI:63.0から67.1)と算出されました。
ただ、その時点をピークとして有効率は低下し、
4回目接種後10週間の時点では、
22.0%(95%CI:4.9から36.1)まで低下していました。
一方で重症化予防効果については10週の時点でも、
72%を超える有効率を維持していました。
このように、
4回目接種は3回目接種と比較して、
感染予防効果については有効ではあるものの、
3回目までの接種と比較するとその維持期間は非常に短く、
3か月はもたずに低下してしまうようです。
その一方で重症化予防効果についてはより安定して持続していますが、
オミクロン株流行期の重症化率自体は非常に低いものなので、
矢張り今のワクチンを利用した4回目接種は、
重症化リスクの高い対象に限って、
施行することが妥当であるようです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2022-05-26 06:48
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