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「THE BATMAN ザ・バットマン」(2022年公開版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診ですが、
夜はいつものようにRT-PCR検査の結果説明と、
保健所への届け出の予定です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ザバットマン.jpg
バットマンの新作が今公開されています。
アイ・マックスの上映に足を運びました。
ただ、画格は常時シネスコサイズで、
アイ・マックス専用の映像ではないようです。

バットマンは小さい頃にテレビシリーズが放送されていて、
そのポップな色調と軽いタッチが、
如何にも「アメコミ」という感じで印象に残っています。
あの能天気な楽しさは、
今はもう存在しない世界ですね。

その後ティム・バートンのリターンズは、
彼の真骨頂で楽しかったですし、
ノーランの暴力の黙示録的世界も、
1つの時代を画したという感はありました。
その後DCコミックスはアベンジャーズの向こうを張って、
スーパーマンとバットマンが一緒に敵と戦ったりもしましたが、
「ジョーカー」では、
アメリカンニューシネマの読み直しから、
コミックスの悪党を、
現実のサイコパスやテロリストに読み替えする、
という試みに切り替わり、
それが今回のバットマン新シリーズに繋がっているようです。

この作品の主な悪役はリドラーですが、
ペンギンとキャットウーマンも登場し、
ラストにはジョーカーも…
という感じになって、
過去のバットマンの主な悪役達が、
サイコパスやテロリストに読み替えられて集結、
という感じの枠組みになっています。
当然次作はジョーカーも本格的に参集、
という流れになるのだと思います。

作品のタッチはもう、
殆ど刑事アクションなんですね。
ほぼ「ダーティーハリー」という感じです。
オープニングが「ダーーティーハリー」の1作目と、
同じアングルで始まるのは、
多分意図的なのだと思います。

「ジョーカー」は「タクシードライバー」の読み替えで、
この「ザ・バットマン」は「ダーティーハリー」の読み替え、
ということでそう間違ってはいない感じです。

僕は70年代くらいのアメリカ映画は大好きなので、
今回の作品もとても楽しめました。
本来はバットマンというキャラのみが、
作品世界から浮いている筈なのですが、
観ていてそう違和感はありません。
これはサイコパスとコスプレお兄さんが対決して、
そうおかしくない世界に、
今はなっているからかも知れません。

ダークな彩の刑事アクションとして観ると、
テンポも良いですし、
クライマックスも水害を絡めたりして、
スケール感の出し方もなかなか良いと思います。
キャストも皆好演で、
特にキャットウーマンのゾーイ・クラビッツが良いですね。
今回のキャットウーマンは、
完全なヒロインで、
バットマンの相棒的存在に描かれています。

バットマンをどう扱うかについては、
これまで試行錯誤があったのだと思うのですが、
もうダーティーハリーにしてしまおうと開き直って、
もう1つの架空のニューヨークでの活劇が、
今回は結構上手く着地していたように思います。

次回作もとても楽しみです。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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