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「マトリックス レザレクションズ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日からクリニックは年末年始の休診に入ります。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
マトリックス.jpg
1999年から2003年に掛けて公開された「マトリックス」3部作の、
18年ぶりとなる正調の続編が、
今ロードショー公開されています。

「マトリックス」は第一作は映画館で、
2作目と3作目はビデオやテレビで観ています。

これはキアヌ・リーブスとキャリー・アン・モスが、
同じ役柄としてオリジナルの20年後を演じていて、
スターウォーズのエピソード7に近い味わいです。

映画の3部作が、
そのまま大ヒットしたゲームで、
そのゲームを作って大金持ちになったのが、
キアヌ・リーブスだという設定の虚構世界になっていて、
そのゲームの続編がその虚構世界で企画されるという、
何重にも現実を入れ子にしたような、
凝った構成になっています。
こうした凝り方はさすがマトリックス、
という感じはあります。

オープニングはその虚構世界で、
映画の第一作の最初の場面が再現され、
それが今回の映画のキャラによって批評される、
というこれまたマニア好みの設定になっていて、
その入り組んで作者の屈折も強く感じられる前半30分くらいが、
この映画の最も興味深いパートだと思います。

ただ、その後は結局、
虚構世界を変革しようという、
いつもの理想主義的綺麗事テーマになり、
「愛が世界を救う」という手垢に満ちたラストに向かいます。

その道筋が見えた時点で、
「あーあ」という脱力は感じます。
それから、ビジュアルに新しいところがなく、
過去3部作の焼き直しのイメージに終始する、
というところがどうしても詰まらないところです。
これもエピソード4をそのままなぞったような、
スターウォーズのエピソード7に似ています。
ノスタルジックな情緒はありますが、
そこで停滞して新しい世界には入らない、
という感じです。

そんな訳で前半は結構気合を入れて観ていたのですが、
後半は集中力も切れ気味になった、
というのが実際のところでした。

でも、こうした大ヒット作の、
長期インターバル後の新作としては、
かなり意欲的な作品であったことは確かだと思います。

過去3部作のお好きな方であれば、
観て大きな損はないのではないでしょうか?

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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