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禁煙治療の併用と期間延長の効果 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
禁煙治療の併用療法の有効性.jpg
JAMA誌に2021年10月19日ウェブ掲載された、
禁煙治療のバリエーションを検証した論文です。

禁煙の薬物治療としては、
バレニクリン(チャンピックス)と、
ニコチンパッチが保険適応となっています。
その使用期間は12週間と定められています。

ただ、この治療では禁煙に成功しなかったり、
すぐに喫煙が再開されるような事例も、
少なからず存在しているのが実際です。

そのためにバレニクリンとニコチンパッチを併用したり、
処方の使用期間をより延長するような試みが、
臨床試験として行なわれています。
ただ、その結果はまちまちで一定はしていません。

今回の臨床試験はアメリカにおいて、
バレニクリン単独の12週間の通常治療と、
治療期間の24週間への延長、
及びニコチンパッチの併用療法とを比較検証しています。
対象は1日5本以上の喫煙をしている、
トータル1251名です。

その結果、
通常治療と比較して、
ニコチンパッチとの併用も、
治療期間の24週への延長も、
開始52週の時点での禁煙成功率に、
有意な変化をもたらしませんでした。

禁煙治療の成功率を高めるための試行錯誤は、
今のところ目立った成果には、
結び付いていないようです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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