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「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
プリズナーズ・オブ・ゴーストランド.jpg
園子温監督のアメリカ映画で、
主演はニコラス・ケイジの話題作です。
本来はもっと大々的なロードショーでも良いのですが、
実際に内容を見ると、
低予算のC級映画ですし、
とても万人向けの内容ではないので、
やや地味な公開となっています。

多分すぐに打ち切りになるのだろうな、
という予感がしたので、
初日に映画館に足を運んだのですが、
予想より更に「おやおや」という内容になっていて、
これなら配信で充分だったな、
という気がしました。

うーん。
「マッドマックス怒りのデスロード」を、
1000分の1では利かないくらいにスケールダウンした感じで、
一番似ているとすれば、
タランティーノが自分では監督せずに、
製作に関わったB級映画みたいな感じです。

本当に小劇場の野外劇みたいな、
セットと演出なんですよね。
維新派みたいなところもありますし、
水族館劇場みたいなところもあります。
確かにホロドフスキーもフェリーニも、
そうしたチープな舞台セットに演劇演出、
みたいな部分はあるので、
比較されるのも分からないことではありませんが、
クオリティやセンスはまるで違いますよね。

ストーリー自体は至って真面目で、
起承転結も明確ではあります。
ただ、語り口がともかくギクシャクしていて、
ディテールに膨らみがまるでないので、
とても映像世界に入り込む、
ということが出来ません。
「ああ、何かやってるな」という感じだけで、
ラストになってしまいました。

多分、即興でもっと膨らませられる、
という思いがあったのだと思うのですね。
それが結果的には殆ど機能しなくて、
空回りの極致のようになったのではないでしょうか?

もし見るかどうか迷われている方がいたら、
見るなら相当の覚悟を持って、
何があっても決して後悔はしません、
という強い意志が必要だとアドバイスしたいと思います。

個人的には、
いいな、と思う場面は、
1カットたりともありませんでした。

ある意味凄いと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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