「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
岡田准一さんが「殺さない殺し屋」を演じる、
コミック原作のアクション映画第二弾が、
今ロードショー公開されています。
これは前作も観たのですが、
出来は今回の方が数段上ですね。
前作は岡田さんがコミカルな演技をするのが、
とても合わない感じで、
全体のバランスが悪い感じがあったのですが、
今回はもうそうした岡田さんの演技は、
最小限に切り詰めて、
もっぱらアクションをつるべ打ちの様に見せることに、
徹した趣向が成功していたと思います。
アクションは凄いですよ。
まずオープニングのカーチェイスで観客の度肝を抜きますし、
クライマックスの団地のアクションシーンは、
映画史に残ると言っても過言ではない充実度です。
ここまでのことをしてしまって、
その後の堤真一さんとの対決は、
どうするつもりなのだろうと思っていると、
アクションではなくドラマと展開で見せるという趣向になっていて、
普通ラスボスとの対決を延々と見せることになるところを、
一切やらないというセンスの良さにも感心しました。
アクションは凄いのですが、
トータルな上映時間の中で、
それほどアクションシーンが多いということではないのですね。
端的に言えば、オープニングとクライマックスだけなのですが、
ダラダラ時間を使わないで、
見せ場を集中させるところにも、
作り手の自信のようなものを感じました。
ちょっとコマ落としが多すぎるかな、という気がしますが、
編集が非常に緻密ですよね。
同じ場面を複数の角度や、
接近と俯瞰で撮って、
それをパズルのように組み合わせているのですが、
その編集自体にもリズムがあって、
よくぞここまで練り上げた、という思いがします。
あのリズムは「フレンチコネクション」に近い感じですね。
内容はまあ、トータルには何ということもないものなのですが、
キャストはアクションスターとして圧倒的な、
岡田さんがいいですし、
周辺メンバーも良い仕事をしています。
堤真一さんの狂気もなかなかで、
その配下の安藤政信さんが、
物語の軸として、
とても良い仕事をしていました。
前作は安田顕さんの作品で、
今回は安藤さんの作品と言っても、
ドラマ的にはそう間違っていないと思います。
そんな訳で、
かつての東映アクション映画の、
良いところを再構成してリニューアルしたような素敵な娯楽映画で、
時間潰しに映画館に入って、
意外に充実した気分になって外に出るような、
そんなアクション映画の快作です。
お好きな方は是非。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも感染対策には充分留意しつつ、
良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
岡田准一さんが「殺さない殺し屋」を演じる、
コミック原作のアクション映画第二弾が、
今ロードショー公開されています。
これは前作も観たのですが、
出来は今回の方が数段上ですね。
前作は岡田さんがコミカルな演技をするのが、
とても合わない感じで、
全体のバランスが悪い感じがあったのですが、
今回はもうそうした岡田さんの演技は、
最小限に切り詰めて、
もっぱらアクションをつるべ打ちの様に見せることに、
徹した趣向が成功していたと思います。
アクションは凄いですよ。
まずオープニングのカーチェイスで観客の度肝を抜きますし、
クライマックスの団地のアクションシーンは、
映画史に残ると言っても過言ではない充実度です。
ここまでのことをしてしまって、
その後の堤真一さんとの対決は、
どうするつもりなのだろうと思っていると、
アクションではなくドラマと展開で見せるという趣向になっていて、
普通ラスボスとの対決を延々と見せることになるところを、
一切やらないというセンスの良さにも感心しました。
アクションは凄いのですが、
トータルな上映時間の中で、
それほどアクションシーンが多いということではないのですね。
端的に言えば、オープニングとクライマックスだけなのですが、
ダラダラ時間を使わないで、
見せ場を集中させるところにも、
作り手の自信のようなものを感じました。
ちょっとコマ落としが多すぎるかな、という気がしますが、
編集が非常に緻密ですよね。
同じ場面を複数の角度や、
接近と俯瞰で撮って、
それをパズルのように組み合わせているのですが、
その編集自体にもリズムがあって、
よくぞここまで練り上げた、という思いがします。
あのリズムは「フレンチコネクション」に近い感じですね。
内容はまあ、トータルには何ということもないものなのですが、
キャストはアクションスターとして圧倒的な、
岡田さんがいいですし、
周辺メンバーも良い仕事をしています。
堤真一さんの狂気もなかなかで、
その配下の安藤政信さんが、
物語の軸として、
とても良い仕事をしていました。
前作は安田顕さんの作品で、
今回は安藤さんの作品と言っても、
ドラマ的にはそう間違っていないと思います。
そんな訳で、
かつての東映アクション映画の、
良いところを再構成してリニューアルしたような素敵な娯楽映画で、
時間潰しに映画館に入って、
意外に充実した気分になって外に出るような、
そんなアクション映画の快作です。
お好きな方は是非。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも感染対策には充分留意しつつ、
良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2021-07-22 11:02
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