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極私的新型コロナウイルス感染症情報(2021年7月12日) [仕事のこと]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はクリニック周辺に限定した新型コロナの現状です。

RT-PCR検査は、
クリニックで依頼される件数は今は少ないのですが、
若い世代での陽性率は間違いなく高くなっていて、
5例検査して全例陽性という日もありました。

友達とお酒を飲んで騒いで感染したり、
焼き肉パーティーで、そう言えば1人具合が悪かった、とか、
ライブで演奏して、メンバーの1人から感染とか、
そうした話が大半で、
保育園や学校の集団感染も増加しています。

そうした方の大半は軽症で、
頭痛があって熱が数日上がったり下がったり、
という感じなので、
本人もすぐに医療機関を受診することは少なく、
診断が付いた時には既に1週間くらいが経過して、
もう本人は回復していて、
周囲に感染は広がっている、
という事例が多いのです。

そこで職場や家庭でもう少し上の年代の人に感染すると、
こちらは高熱が続いて、重症肺炎で入院、
というようなことになります。

それから気になる事例としては、
ファイザーのワクチンを2回接種して、
1ヶ月経過後に家族から感染した医療従事者のケースがありました。

例外的なケースと思いたいのですが、
今後こうした事例が増えて来ることも、
想定しておかないといけないのかも知れません。

家族のような濃厚な接触がある場合には、
ワクチンでの抑止は困難な場合も当然あると、
そう考えておいた方が現実的だと思います。

一方である近隣の総合病院では、
ワクチン接種を妊娠希望という理由で受けなかった職員から、
感染が拡大して、病棟閉鎖、
というようなケースがつい最近に報告されています。

ワクチン接種が進行したことで、
病院や老人施設でのクラスターが減少していることは、
良い兆しではあるのですが、
少数とは言え、接種後の感染も見られていて、
ワクチンを過信することは危険です。
感染拡大の主体が若者や子供に移って来ると、
結局そうした世代の欲求の多くは、
感染拡大に繋がるような行為なので、
それを止めるということは日本の今の仕組みでは不可能で、
他人の感染対策や政治を非難している人が、
誕生日の焼き肉やカラオケでの大騒ぎ自体は止められないのですから、
それで今の感染拡大を抑止することは、
冷静に考えて相当な困難事例です。

それでもいつかは今の苦労が報われることを信じて、
日々の診療業務に当たりたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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