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「るろうに剣心 最終章 The Final」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
るろうに剣心.jpg
るろうに剣心の実写映画化のシリーズ完結編が、
2部作として製作され、
その前編「最終章 The Final」が今公開中です。

4月23日公開なのに、
25日から非常事態宣言で上映中止です。
昨年から公開をずらしてこれですから、
本当に無念だろうなあ、とは思います。

これは予告では前編と後編で完結する、
という感じに思えますが、
「京都大火編」のような感じではなくて、
今回の作品はそれはそれで完結していて、
後編は「The Beginning」と題されて、
今回の物語の源流にある過去の物語になる、
という趣向であるようです。

これは19世紀後半のヨーロッパ娯楽小説のパターンで、
当時のミステリー小説は、
2部に分かれていて、
1部は現代の事件とその解決を描き、
2部はその原因となった過去の事件を描く、
というのが定番だったのですね。
名探偵ホームズの長編も、
多くはこのパターンで書かれています。

今回の映画の2部作というのは、
それをそのままやっているんですね。
前半が結果として失敗に終わる復讐劇の顛末で、
これから公開される後半は、
その復讐劇の原因となった事件を描く、
という、もうもろに典型的な構成です。

今回の前半はなかなか楽しく鑑賞しました。

アクションがいいですね。
物凄く目まぐるしいのですが、
静と動のコントラストが巧みに構成されているので、
動体視力の落ちた僕のような年寄りにも、
それほどストレスなく観ることが出来ます。

ただ、お話はかなり薄っぺらで安っぽく、
特に意外な展開などはないので、
全ては予定調和的に展開して心が沸き立つことがありません。

まあでも、これは僕のような観客向きに、
作られた映画ではないので、
文句を言うのが野暮であるのかも知れません。

また、予算的な問題だと思いますが、
セットは殆どが「映画村」という感じで、
もっと映画を象徴するような風景というか、
俯瞰の堂々たる絵が、
もう少し欲しかったな、という気がしました。
ドラマの部分は基本的に「テレビサイズ」という感じでした。

いずれにしても、
日本での漫画の実写化を代表するシリーズであることは確かで、
後編の公開も楽しみに待ちたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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