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「ミナリ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ミナリ.jpg
2020年製作のアメリカ映画ですが、
韓国の移民の一家が主人公で、
会話の殆どは韓国語です。
こういう企画が成立するというところに、
韓国の今の勢いを感じますね。

1980年代に南部農場経営に乗り出した一家は、
夫婦と子供2人の4人家族で、
夫婦は意見の対立が絶えず、
妻は韓国から自分の母親を呼び寄せて、
5人での暮らしが始まります。

異文化対立の話かと思いの外、
黒澤明監督の「八月の狂詩曲」みたいな話で、
祖母と孫との交流が幻想的な自然の風景の中で描かれ、
祖母を襲う悲劇からその様相は大きく姿を変えます。

韓国系アメリカ人の監督の、
自伝的なドラマなのだと思います。
前半は正直それほど乗れなかったのですが、
後半物語が様子を変えてからはグイグイと惹き付けられ、
ラストの展開は非常に衝撃的で感銘を受けましたし、
心に染みました。

これね、
結果的に悲劇のままで終わるのに、
鑑賞後の気分はとても爽やかなんですね。
題名のミナリ(せりのこと)がとても効いています。
上手いなあと感心しました。

家族の描き方や、
変人で神秘主義者のアメリカ人の描き方など、
何となくモヤモヤするところもあり、
正直好みは分かれる感じの映画ですが、
ラストは文句なく素晴らしいので、
人間の強さと弱さ、家族の絆の素晴らしさを、
しみじみ感じられる良い映画として、
まずはお勧めしたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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