SSブログ

「新解釈・三國志」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は1月3日でクリニックは休診ですが、
予約制の発熱外来のみ行う予定です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
新解釈三國志.jpg
福田雄一監督による、
悪ふざけ版「三国志演義」という感じの映画です。
物凄い悪評なので、
観ないでおこうかと思ったのですが、
妻が「宣伝しているので観たい」というので、
急遽診療終わりに近くの品川プリンスシネマで鑑賞しました。
観客は20人くらいで、
観たいと言っていた妻は、
巻頭5分で爆睡していました。

これは「キングダム」のセットを流用して、
短期間で1本でっち上げたという作品で、
典型的なエクスプローテーション映画(低予算見世物金儲け映画)です。

その限界を分かった上で、
何処まで規格外のものを作れるか、
何処まで徹底して遊べるのか、
という点がポイントで、
過去には多くの、
カルト的エクスプローテーション映画の傑作もあります。

なので、これは普通の映画として評価するべきものではなく、
敢くまで「低予算見世物金儲け映画」として、
評価するのが正解なのだと思います。

今回福田監督が目標としていたのは、
おそらく「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」で、
歴史物語の古典を徹底して遊び尽くす、
と言う点では発想はそのままですし、
解説役のおじさんが出てくる、
というところも同じなのですが、
あちらは時間も1時間半くらいと短いですし、
メタフィクション的な仕掛けも豊富で、
シュールなギャグも山盛りなのですが、
今回の三國志のパロディは、
時間も2時間とお笑い主体の割には長いですし、
基本的には原作の物語をなぞった上で、
そこに新解釈が乗っかるという感じなので、
あまり破天荒な展開やシュールなギャグはありません。

正直かなり中途半端に感じました。

こういう映画は勿論あって悪くはないのですが、
今回のものは見世物映画としてもあまりに座りが悪く、
その割には結構真面目に筋を追うという部分が多いので、
多くの観客は失望の上映画館を後にしたように思いました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い新年をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(4)  コメント(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。