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「コンタクト」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
コンタクト.jpg
1997年公開のアメリカ映画「コンタクト」です。

カール・セーガンの原作を、
大ヒットメイカ―のゼメキスが監督し、
ジュディ・フォスターが主演を勤めたSF映画です。

これはとても好きなんですよね。
1997年と言うと僕はあまり映画を観ていなかった時期なのですが、
この映画はロードショーの時に映画館で観ています。

ゼメキスは勿論ハリウッドの誇るヒットメイカ―ですが、
個人的には「フォレスト・ガンプ」の10倍くらいは、
この映画が好きです。
「フォレスト・ガンプ」は、
要するにアーヴィングのパクリでしょ。
アーヴィング原作の映画は「ガーヴの世界」など、
幾つか作られたものの、
あまり成功とは言えなかったんですよね。
それをアメリカ人好みにデフォルメして、
甘口にしたのが「フォレスト・ガンプ」で、
元ネタの厳しい部分を切り捨てているところが、
僕にはどうも釈然としません。

「コンタクト」はね、
ゼメキスとしてはそれほど娯楽に振っていない映画ですね
主人公の心理と観客が一体化出来るかがポイントで、
一旦そうなってしまえば、
もういくら長くても退屈しないんですよね。
むしろもっと続いて欲しいと思うくらい。

SFと称してはいますけれど、
まあファンタジーですよね。
少女の時代に父親を亡くしたファザコンの主人公が、
宇宙の果てまで旅をして、
宇宙の果てで父親に再会するという物語。
そこまでの道程がとてもリアルに描かれているので、
ラストのファンタジーが胸にしみるという感じがします。
宇宙の果てまで旅すると、
そこは結局自分の意識の底なんですよね。
こういう話が僕はとても好きで、
最近も似た映画がありましたよね。
でも出来はこの作品が歴代ベストではないか、
という気がします。

ジュディ・フォスターがいいですよね。
役柄を超えて、その人自身がそこにいる、
という感じ。
ジュディ・フォスターは勿論「羊たちの沈黙」もあるし、
他にも沢山ありますが、
僕にとっては「コンタクト」ですね。
とても知的な感じが役柄にピッタリだし、
情感もいいですよね。
何度観ても切なくなります。

こういう映画はある種馬鹿馬鹿しさスレスレというところもあって、
「宇宙人が父親の姿で現れる」というような表現を、
「ふざけるな」と我慢出来ない人もいると思うんですよね。
僕も最初に観た時は、
感動しながらもスレスレ、という感じはありましたね。
でも何度も観返すと、
それも含めて矢張りいいな、というように思うんですね。
結局、人間というのはそうした生き物で、
客観的存在をありのままに見ることなど、
所詮は出来ない、というのが真実なのじゃないか、
というように最近は思っています。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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