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2019年のオペラと声楽を振り返る [オペラ]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

クリニックは今年末年始の休診期間です。
本日はそれでも終日レセプト作業の予定です。

休みの日は趣味の話題です。

今日は昨年聴いたオペラと、
声楽のコンサートを振り返ります。

昨年聴いたオペラはこちら。
①新国立劇場「タンホイザー」
②新国立劇場「ウェルテル」
③東京春音楽祭「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)
④新国立劇場「ジャンニ・スキッキ」
⑤ボローニャ歌劇場「セビリアの理髪師」
⑥ボローニャ歌劇場「リゴレット」
⑦新国立劇場「トゥーランドット」
⑧英国ロイヤルオペラ「ファウスト」
⑨英国ロイヤルオペラ「オテロ」
⑩新国立劇場「エウゲニ・オネーギン」
⑪新国立劇場「椿姫」

昨年は何と言っても、
ボローニャ歌劇場の来日公演の「リゴレット」が、
アルベルト・カザーレ、セルソ・アルベロ、
デジレ・ランカトーレという当代最高の布陣で、
とてもとても素晴らしい歌の競演、
と言うか歌の格闘技のような舞台で最高でした。
オペラってやりようでいくらでも面白くなるんだよね、
ということを再認識させてくれる舞台。
セットもしょぼいのですがセンスのあるものでした。
英国ロイヤルオペラは「オテロ」が変な演出で、
これはかなりガッカリでした。
「ファウスト」のグリゴーロは良かったですね。
ドタキャンではない日に聴けてラッキーでした。
彼はリサイタルはただの大声ショーで感心しませんが、
オペラは本領発揮という感じでした。
新国立劇場はいつも以上に行きましたが、
クオリティはいつも通りで、
低値安定という感じでしたね。
「椿姫」の演出は最悪なので、
とっととお蔵入りにして欲しいと思います。
「トゥーランドット」はかなり期待したのですが、
SF風の演出には脱力してしまいました。
ラストでトゥーランドットが自殺するのが斬新な演出なんて、
そんな訳ないじゃん。
誰でも思いつくけど、やっちゃいけないんだよ。
馬鹿馬鹿馬鹿…という感じでした。
大野和士さんは…どうなのかなあ。
僕はどうもあまり信用が出来ません。
でもリューは良かったですよ。
あれは大野さんの力だと思いました。

それから昨年は以下のような、
声楽のコンサートに足を運びました。
①シカゴ交響楽団「レクイエム」
②トーマス・ハンプソンとアンジェラ・ゲオルギュー デュオコンサート
③クールマン リサイタル
④東京春音楽祭ガラコンサート
⑤バルセロナ交響楽団 「第九」
⑥ウィーンフィルハーモニー「ブルックナー8番」
⑦ファン・ディエゴ・フローレス リサイタル

今回は何と言っても12月のフローレスの来日ですね。
2006年来日後2011年のドタキャンがあって、
それ以来待望の来日です。
アンコールも多くサービス精神は抜群でした。
サントリーホールとオペラシティで2回あり、
かなり曲は変えていました。
ただ、以前の超絶技巧のアジリタと超高音を期待すると、
いずれもほとんどありませんでした。
ベルカント歌手に変貌の途上であるようで、
仕方のないことなのでしょうが、
ちょっと期待とは違っていました。
サントリーホールでのみロッシーニを歌いましたが、
かつてのような高速アジリタも高音もありませんでした。
最後に「連隊の娘」をさわりだけ歌って盛り上げましたが、
多分もうきちんと歌うことはないのだろうな、
などと思うと複雑な心境でした。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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