曜変天目ニ椀 [身辺雑記]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
この間京都と奈良に行って、
丁度公開されていた国宝の曜変天目(ようへんてんもく)
茶碗を2椀鑑賞しました。
完品での現存が3椀のみで全て国宝という、
お茶碗好き以外にも広く知られている作品です。
まず最初に行ったのが、
京都から勢いでレンタカーを飛ばして、
滋賀のミホ・ミュージアムで鑑賞したこちらです。
ミホ・ミュージアムは新興宗教の運営する美術館で、
その指導者の方のコレクションが母体となっているのですが、
一般にも公開されて観光地になっています。
山の中にあって、
トンネルを潜り、
巨大な吊り橋のようなものを渡って館内に入ります。
収蔵品そのものより、
その圧倒的な景色の美観が印象的です。
今回は特別展として、
大徳寺の子院に収蔵されている曜変天目が出品されています。
曜変天目のガラスケースまで長い列を並び、
30分ほどで鑑賞出来ました。
係り員の方が1分を測っていて、
その1分間のみは最前列で鑑賞出来るという方法です。
1分が過ぎてまた鑑賞したい方は、
再び列の後ろに並びます。
ストレスが掛かりますが、
仏像と違って茶碗にはそう執着はないので、
物見遊山的には1分で充分な感じです。
正倉院展の時やフェルメール展の時には、
そうした時間制限はないので、
同じ作品の前に、
同じ人が10分でも15分でも陣取って、
そのまま動かないのでいつまで経っても観ることが出来ません。
「こいつめ!」と思わず頭を叩きたくなります。
その人の後頭部を、
「ははあ、この辺りに少し問題がありそうね」
とじっくり鑑賞してため息を吐きます。
「早く去れ!」と念じますが、
どうやら僕にはそうしたスペックはないようです。
それと比べればこの形式の方が、
余程ましかな、と思いました。
茶碗は3椀の中で一番小さく、
外側には文様がありません。
清楚で楚々とした感じでした。
それから奈良に行って、
毎年3回以上は訪問している、
奈良国立博物館に足を運びます。
特別展がこちらです。
こちらは今リニューアル中で閉館している、
大阪の藤田美術館からの出張展示です。
矢張り曜変天目のみ列の後ろに並びます。
こちらも30分くらいで最前列に着きます。
らせん状の通路の真ん中にガラスケースがあるので、
そこまでの通路で並びながら解説のパネルを読むことが出来ます。
この博物館はライティングが良く、
陳列もセンスがあると思います。
同じ国立でも京都国立博物館はセンスもライティングも最低で、
これはもう人間の問題なのだと思います。
こちらは1分という制限はありませんが、
時計回りにケースの周りを一周し、
それでお終いという方法です。
前後に促されるので、
同じ親父が15分粘る、
ということは出来ないのです。
大徳寺のお椀より大ぶりで、
模様は外側にもありとても華やかです。
仏像と違って守備範囲ではありませんが、
それでも良いな、とは思いました。
肝心の仏像は、今の時期はあまり目玉がありませんでした。
今日は曜変天目の訪問記でした。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
この間京都と奈良に行って、
丁度公開されていた国宝の曜変天目(ようへんてんもく)
茶碗を2椀鑑賞しました。
完品での現存が3椀のみで全て国宝という、
お茶碗好き以外にも広く知られている作品です。
まず最初に行ったのが、
京都から勢いでレンタカーを飛ばして、
滋賀のミホ・ミュージアムで鑑賞したこちらです。
ミホ・ミュージアムは新興宗教の運営する美術館で、
その指導者の方のコレクションが母体となっているのですが、
一般にも公開されて観光地になっています。
山の中にあって、
トンネルを潜り、
巨大な吊り橋のようなものを渡って館内に入ります。
収蔵品そのものより、
その圧倒的な景色の美観が印象的です。
今回は特別展として、
大徳寺の子院に収蔵されている曜変天目が出品されています。
曜変天目のガラスケースまで長い列を並び、
30分ほどで鑑賞出来ました。
係り員の方が1分を測っていて、
その1分間のみは最前列で鑑賞出来るという方法です。
1分が過ぎてまた鑑賞したい方は、
再び列の後ろに並びます。
ストレスが掛かりますが、
仏像と違って茶碗にはそう執着はないので、
物見遊山的には1分で充分な感じです。
正倉院展の時やフェルメール展の時には、
そうした時間制限はないので、
同じ作品の前に、
同じ人が10分でも15分でも陣取って、
そのまま動かないのでいつまで経っても観ることが出来ません。
「こいつめ!」と思わず頭を叩きたくなります。
その人の後頭部を、
「ははあ、この辺りに少し問題がありそうね」
とじっくり鑑賞してため息を吐きます。
「早く去れ!」と念じますが、
どうやら僕にはそうしたスペックはないようです。
それと比べればこの形式の方が、
余程ましかな、と思いました。
茶碗は3椀の中で一番小さく、
外側には文様がありません。
清楚で楚々とした感じでした。
それから奈良に行って、
毎年3回以上は訪問している、
奈良国立博物館に足を運びます。
特別展がこちらです。
こちらは今リニューアル中で閉館している、
大阪の藤田美術館からの出張展示です。
矢張り曜変天目のみ列の後ろに並びます。
こちらも30分くらいで最前列に着きます。
らせん状の通路の真ん中にガラスケースがあるので、
そこまでの通路で並びながら解説のパネルを読むことが出来ます。
この博物館はライティングが良く、
陳列もセンスがあると思います。
同じ国立でも京都国立博物館はセンスもライティングも最低で、
これはもう人間の問題なのだと思います。
こちらは1分という制限はありませんが、
時計回りにケースの周りを一周し、
それでお終いという方法です。
前後に促されるので、
同じ親父が15分粘る、
ということは出来ないのです。
大徳寺のお椀より大ぶりで、
模様は外側にもありとても華やかです。
仏像と違って守備範囲ではありませんが、
それでも良いな、とは思いました。
肝心の仏像は、今の時期はあまり目玉がありませんでした。
今日は曜変天目の訪問記でした。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2019-05-12 10:47
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