蓬莱竜太「まほろば」(2019年日澤雄介演出版) [演劇]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
蓬莱竜太さんの岸田戯曲賞受賞作が、
劇団チョコレートケーキの日澤雄介さんの演出で、
装いも新たに再演されました。
僕はこの作品は初演は観ていないので、
生で観るのは今回が初めてです。
九州の田舎町を舞台に、
祭りの日に普段は離れて暮らす女性達が実家に集まり、
祭りで男達が外に出ている間に、
女達だけで色々な遣り取りをしています。
そこでお互いに秘めていた思いが明らかになり、
祭り囃子と共に女同士の連帯が生まれることになるのです。
女性キャストのみで、
舞台も旧家の座敷に固定された、
叙情豊かな家族劇で、
まとまりの良い悪くないお芝居でした。
こういう芝居はでも、
井上ひさしさんのお芝居の、
ややパターン化した再生産という趣があって、
保守的で目新しさはありません。
時代が感じられるようなディテールはあまりなく、
反面普遍的なキャラクターの形成に、
成功しているという感じもあまりありませんでした。
ラストは役者さん達が正面を向いて、
祭りの神輿が通るのを見送るのですが、
実際に神輿が登場する訳ではなく、
音効と役者の視線でそうと感じさせるだけです。
こういうありがちな演出が、
僕は正直あまり好きではありません。
ありきたりで下らなくないですか?
それと生理が止まったので、
早期の閉経と思った女性が、
実は妊娠していた、という話があるのですが、
これはちょっとありそうにない話だと思います。
閉経は女性ホルモンが低下することで起こり、
妊娠は増加することで起こるので、
実感として全く違う現象であるからです。
そんな訳で良質なお芝居とは感じましたが、
個人的にはあまり乗れませんでした。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
蓬莱竜太さんの岸田戯曲賞受賞作が、
劇団チョコレートケーキの日澤雄介さんの演出で、
装いも新たに再演されました。
僕はこの作品は初演は観ていないので、
生で観るのは今回が初めてです。
九州の田舎町を舞台に、
祭りの日に普段は離れて暮らす女性達が実家に集まり、
祭りで男達が外に出ている間に、
女達だけで色々な遣り取りをしています。
そこでお互いに秘めていた思いが明らかになり、
祭り囃子と共に女同士の連帯が生まれることになるのです。
女性キャストのみで、
舞台も旧家の座敷に固定された、
叙情豊かな家族劇で、
まとまりの良い悪くないお芝居でした。
こういう芝居はでも、
井上ひさしさんのお芝居の、
ややパターン化した再生産という趣があって、
保守的で目新しさはありません。
時代が感じられるようなディテールはあまりなく、
反面普遍的なキャラクターの形成に、
成功しているという感じもあまりありませんでした。
ラストは役者さん達が正面を向いて、
祭りの神輿が通るのを見送るのですが、
実際に神輿が登場する訳ではなく、
音効と役者の視線でそうと感じさせるだけです。
こういうありがちな演出が、
僕は正直あまり好きではありません。
ありきたりで下らなくないですか?
それと生理が止まったので、
早期の閉経と思った女性が、
実は妊娠していた、という話があるのですが、
これはちょっとありそうにない話だと思います。
閉経は女性ホルモンが低下することで起こり、
妊娠は増加することで起こるので、
実感として全く違う現象であるからです。
そんな訳で良質なお芝居とは感じましたが、
個人的にはあまり乗れませんでした。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2019-04-29 06:59
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