月刊「根本宗子」第16号「愛犬ポリーの死、そして家族の話」 [演劇]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日からクリニックはいつも通りの診療になります。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
昨年も大活躍の根本宗子さんですが、
年末に本多劇場で行われた月刊「根本宗子」の新作公演に、
先日足を運びました。
根本さんと言えば、
昨年春の「紛れもなく、私が真ん中の日」が、
トラウマ少女群像劇の大傑作で、
とても感銘を受けました。
昨年のベストプレイに推しているくらいです。
それで今回の新作にも期待をしていたのですが、
残念ながら今回はあまりはじけた作品にはなりませんでした。
キャストもこれといった核のない地味なメンバーで、
おそらくは私小説的な側面のある家族のスケッチなのですが、
主人公の少女が家族の1人1人のエピソードを紹介する、
という構成が如何にも凡庸で回りくどく、
村杉蝉之助さん演じる怪しげな小説家のおじさんに、
少女が洗脳され影響されるというのも、
軽いスケッチ風に描かれるので、
深い描写に至りません。
いつもの演劇の枠を突き抜けるようなアジテーションもなく、
何か欲求不満のうちに終わってしまいました。
話が決して詰まらないということではなく、
人物スケッチに終始していて、
演劇的な展開や面白さが殆どないのが、
演劇としては致命的でした。
明らかな失敗作でしたが、
おそらく小説として書いた方が成功しそうな素材で、
今の根本さんは演劇より小説に振れているのかも知れません。
今年は「クラッシャー女中」というお楽しみもありますし、
他にも色々と企画が盛りだくさんのようなので、
次に期待して待ちたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日からクリニックはいつも通りの診療になります。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
昨年も大活躍の根本宗子さんですが、
年末に本多劇場で行われた月刊「根本宗子」の新作公演に、
先日足を運びました。
根本さんと言えば、
昨年春の「紛れもなく、私が真ん中の日」が、
トラウマ少女群像劇の大傑作で、
とても感銘を受けました。
昨年のベストプレイに推しているくらいです。
それで今回の新作にも期待をしていたのですが、
残念ながら今回はあまりはじけた作品にはなりませんでした。
キャストもこれといった核のない地味なメンバーで、
おそらくは私小説的な側面のある家族のスケッチなのですが、
主人公の少女が家族の1人1人のエピソードを紹介する、
という構成が如何にも凡庸で回りくどく、
村杉蝉之助さん演じる怪しげな小説家のおじさんに、
少女が洗脳され影響されるというのも、
軽いスケッチ風に描かれるので、
深い描写に至りません。
いつもの演劇の枠を突き抜けるようなアジテーションもなく、
何か欲求不満のうちに終わってしまいました。
話が決して詰まらないということではなく、
人物スケッチに終始していて、
演劇的な展開や面白さが殆どないのが、
演劇としては致命的でした。
明らかな失敗作でしたが、
おそらく小説として書いた方が成功しそうな素材で、
今の根本さんは演劇より小説に振れているのかも知れません。
今年は「クラッシャー女中」というお楽しみもありますし、
他にも色々と企画が盛りだくさんのようなので、
次に期待して待ちたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2019-01-05 08:30
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