「アリー スター誕生」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
「スター誕生」のリメイクとして、
レディ・ガガが新人歌手を、
ブラッドリー・クーパーが彼女を見いだす、
カントリーロックのスターを演じて、
製作と監督も兼任した映画が、
今ロードショー公開されています。
その初日に劇場に足を運びました。
観客は20人くらいだったと思います。
「スター誕生」は、
1937年から何度も映画化されている、
アメリカ映画の古典的なプロットで、
元々は映画スターの話ですが、
1976年のバーバラ・ストライサンド版で、
音楽業界の話としてリメイクされ、
今回の映画は基本的にはその1976年版のリメイクです。
ただ、そのプロットの内容や構成などは、
オリジナルの1937年版にかなり忠実になっています。
その業界の大物の手によって、
名もない新人の少女が見いだされてスターになるのですが、
2人が結婚した後で、
元々アルコール依存症であった大物は没落し、
むしろスターの少女の足を引っ張る存在となってしまいます。
ちょっとあざといけれど巧みに構成されたプロットで、
男女の機微と力関係、そして純粋な愛情が、
華やかなショービジネスの世界と連動しているのが上手いのです。
オリジナルの当初から、
アルコール依存症という社会問題を取り入れ、
最後は少女がスターとして自立する、
という誰もが納得するラストに着地しています。
ただ、少女の自立とか、何を今更という感じもあるので、
古めかしく感じて違和感のある方もあるかも知れません。
「権力者の男が自分が好きになった少女をスターにする」
というお話自体が、
今の社会では反発を感じる部分もあるように思います。
この辺りをより現代に合わせて作り替える、
という考え方もあったと思うのですが、
今回の映画はオリジナルの良さをリスペクトして、
ほぼ忠実に再現するという方法を取っています。
個人的にはそれで正解だったように思います。
良くも悪くもこれがアメリカ映画だ、
と開き直ったような感じがあり、
スター誕生のアメリカンドリームに、
心浮き立つような気分になるからです。
主役の少女(?)を演じたレディ・ガガは、
最初にトイレで1人芝居みたいなことをやっていて、
それがへたくそなので、
「こりゃ駄目じゃん」という感じになるのですが、
さすがに歌の場面になると抜群のオーラがありますし、
基本的に自分自身と重なるような役柄なので、
説得力のある演技になっています。
途中のデュエットも良かったですし、
ラストの歌唱も素敵でしたね。
対する大物歌手役のブラッドリー・クーパーは、
文字通りの熱演で素晴らしい芝居でした。
歌も悪くなかったですし、
後半は彼の1人舞台の感じもありました。
総じてこれぞアメリカ映画というテイストの作品で、
演出など技術的にも優れていましたし、
楽曲も良かったですから、
古いアメリカ恋愛映画のお好きな方でしたら、
とても楽しめると思います。
なかなかお薦めです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
「スター誕生」のリメイクとして、
レディ・ガガが新人歌手を、
ブラッドリー・クーパーが彼女を見いだす、
カントリーロックのスターを演じて、
製作と監督も兼任した映画が、
今ロードショー公開されています。
その初日に劇場に足を運びました。
観客は20人くらいだったと思います。
「スター誕生」は、
1937年から何度も映画化されている、
アメリカ映画の古典的なプロットで、
元々は映画スターの話ですが、
1976年のバーバラ・ストライサンド版で、
音楽業界の話としてリメイクされ、
今回の映画は基本的にはその1976年版のリメイクです。
ただ、そのプロットの内容や構成などは、
オリジナルの1937年版にかなり忠実になっています。
その業界の大物の手によって、
名もない新人の少女が見いだされてスターになるのですが、
2人が結婚した後で、
元々アルコール依存症であった大物は没落し、
むしろスターの少女の足を引っ張る存在となってしまいます。
ちょっとあざといけれど巧みに構成されたプロットで、
男女の機微と力関係、そして純粋な愛情が、
華やかなショービジネスの世界と連動しているのが上手いのです。
オリジナルの当初から、
アルコール依存症という社会問題を取り入れ、
最後は少女がスターとして自立する、
という誰もが納得するラストに着地しています。
ただ、少女の自立とか、何を今更という感じもあるので、
古めかしく感じて違和感のある方もあるかも知れません。
「権力者の男が自分が好きになった少女をスターにする」
というお話自体が、
今の社会では反発を感じる部分もあるように思います。
この辺りをより現代に合わせて作り替える、
という考え方もあったと思うのですが、
今回の映画はオリジナルの良さをリスペクトして、
ほぼ忠実に再現するという方法を取っています。
個人的にはそれで正解だったように思います。
良くも悪くもこれがアメリカ映画だ、
と開き直ったような感じがあり、
スター誕生のアメリカンドリームに、
心浮き立つような気分になるからです。
主役の少女(?)を演じたレディ・ガガは、
最初にトイレで1人芝居みたいなことをやっていて、
それがへたくそなので、
「こりゃ駄目じゃん」という感じになるのですが、
さすがに歌の場面になると抜群のオーラがありますし、
基本的に自分自身と重なるような役柄なので、
説得力のある演技になっています。
途中のデュエットも良かったですし、
ラストの歌唱も素敵でしたね。
対する大物歌手役のブラッドリー・クーパーは、
文字通りの熱演で素晴らしい芝居でした。
歌も悪くなかったですし、
後半は彼の1人舞台の感じもありました。
総じてこれぞアメリカ映画というテイストの作品で、
演出など技術的にも優れていましたし、
楽曲も良かったですから、
古いアメリカ恋愛映画のお好きな方でしたら、
とても楽しめると思います。
なかなかお薦めです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2018-12-23 11:08
nice!(2)
コメント(0)
コメント 0