サウナの肺炎予防効果 [医療のトピック]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
今年のRespiratory Medicine誌に掲載された、
サウナの習慣が肺炎のリスクに与える影響についての論文です。
昨日は2015年に発表された、
サウナが心血管疾患と生命予後に与える影響についての論文を紹介しましたが、
その姉妹編的性質のものです。
これは昨日のものと同じフィンランドの疫学データを活用して、
登録時の年齢が42から61歳の一般男性住民2210名を、
中間値で25.6年という非常な長期間観察し、
サウナの習慣と肺炎の発症との関連性を検証しています。
その結果、
関連する因子を補正した結果として、
サウナの習慣が週に1回以下の場合と比較して、
週に2から3回では31 %(95%CI; 0.55から0.86)、
週に4回以上では44%(95%Ci; 0.35から0.88)、
それぞれ有意に肺炎のリスクが低下していました。
論文の考察においては、
肺炎の発症にも関わる酸化ストレスが、
サウナの習慣により減少することと、
肺機能の改善効果も期待されることが、
この肺炎リスクの低下の主な要因ではないかと分析しています。
このように肺炎のリスク低下においても、
良い結果の出ているサウナですが、
これは昨日のものと同じ、
サウナの盛んなフィンランドの同一データの解析なので、
その点は割り引いて考える必要はあると思います。
いずれにしても、
サウナに心肺機能の増強作用や、
リラクゼーションの効果のあることは事実で、
その利用の健康面から見た適切な基準のようなものが、
日本においても作成されることが必要ではないかと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
下記書籍発売中です。
よろしくお願いします。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
今年のRespiratory Medicine誌に掲載された、
サウナの習慣が肺炎のリスクに与える影響についての論文です。
昨日は2015年に発表された、
サウナが心血管疾患と生命予後に与える影響についての論文を紹介しましたが、
その姉妹編的性質のものです。
これは昨日のものと同じフィンランドの疫学データを活用して、
登録時の年齢が42から61歳の一般男性住民2210名を、
中間値で25.6年という非常な長期間観察し、
サウナの習慣と肺炎の発症との関連性を検証しています。
その結果、
関連する因子を補正した結果として、
サウナの習慣が週に1回以下の場合と比較して、
週に2から3回では31 %(95%CI; 0.55から0.86)、
週に4回以上では44%(95%Ci; 0.35から0.88)、
それぞれ有意に肺炎のリスクが低下していました。
論文の考察においては、
肺炎の発症にも関わる酸化ストレスが、
サウナの習慣により減少することと、
肺機能の改善効果も期待されることが、
この肺炎リスクの低下の主な要因ではないかと分析しています。
このように肺炎のリスク低下においても、
良い結果の出ているサウナですが、
これは昨日のものと同じ、
サウナの盛んなフィンランドの同一データの解析なので、
その点は割り引いて考える必要はあると思います。
いずれにしても、
サウナに心肺機能の増強作用や、
リラクゼーションの効果のあることは事実で、
その利用の健康面から見た適切な基準のようなものが、
日本においても作成されることが必要ではないかと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
下記書籍発売中です。
よろしくお願いします。
誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ
- 作者: 石原藤樹
- 出版社/メーカー: 総合医学社
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: 単行本
2017-10-31 08:45
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