「スプリット」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前中は石田医師が外来を担当し、
午後は石原が担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アイデアに溢れたどんでん返しのある映画で有名な、
ナイト・シャマラン監督の新作が、
今封切り公開されています。
シャマラン監督の映画は、
「シックス・センス」「アンブレイカブル」、
「サイン」、「レディ・イン・ザ・ウォーター」、
「ヴィレッジ」を観ています。
どれも一筋縄ではいかない、
奇々怪々の作品なのですが、
所謂「どんでん返し」があるのは、
「シックス・センス」、「アンブレイカブル」、
「ヴィレッジ」の3本で、
「サイン」と「レディ・イン・ザ・ウォーター」の2本は、
シャマラン監督的には意外な結末なのかも知れませんが、
ヘンテコな伏線の回収作業はあるものの、
あたかもシベリア少女鉄道のお芝居のように、
「こういうもの」と思わないと、
楽しむことが出来ません。
この中で僕が最も好きなのは「アンブレイカブル」で、
奇妙なヒーローものとしてのお話が、
それを成立させるための奇怪な現実を呼び込むのです。
ラストに待ち構える「ショック」は、
新しいどんでん返しのあり方を、
教えてくれたような思いがありました。
さて、今回の作品はアメリカでは久々のスマッシュヒットとなり、
「シックス・センス」以来久しぶりに監督が、
「このラストは絶対に話さないでください」
という趣旨のことを予告で話しているので、
これはひょっとしたらかつての衝撃が再びなのかしら、
と何となく映画館に初日に足を運んでしまいました。
今回は3人の少女が、
23の人格を持つという謎の男に監禁される、
という導入のスリラーです。
男の診察をしていたカウンセラーの女性が登場して、
徐々に男を疑うようにもなりますし、
主人公の少女の生い立ちのトラウマなども、
怪しげに何度もインサートされるので、
如何にもどんでん返しがありそうな雰囲気は高まります。
そして…
ネタバレは出来ませんが、
個人的な感想としては、
「サイン」に似た脱力系のお話で、
力こぶを入れて観ていた分、
とても落胆を感じました。
「ラストの衝撃」というのはどんでん返しではなく、
別の「オチ」のことを指しているようなのですが、
その「オチ」は予備知識がないと意味不明のものなので、
これはちょっと不親切過ぎるのでは、と感じました。
要するにいつものシャマラン・クオリティです。
ただ、どんでん返しの期待をしなければ、
監禁もののサイコスリラーとしては、
なかなかスリリングに出来ていて、
それだけでは平凡ではあるのですが、
退屈はしない作品には仕上がっていたと思います。
シャマラン監督の憎めない方であれば一見の価値はあります。
ラストの脱力系のオチを含めて、
この奇妙さこそがシャマラン監督の世界なのだと思います。
くれぐれもラストのどんでん返しなどには、
期待をしないでご覧ください。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前中は石田医師が外来を担当し、
午後は石原が担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アイデアに溢れたどんでん返しのある映画で有名な、
ナイト・シャマラン監督の新作が、
今封切り公開されています。
シャマラン監督の映画は、
「シックス・センス」「アンブレイカブル」、
「サイン」、「レディ・イン・ザ・ウォーター」、
「ヴィレッジ」を観ています。
どれも一筋縄ではいかない、
奇々怪々の作品なのですが、
所謂「どんでん返し」があるのは、
「シックス・センス」、「アンブレイカブル」、
「ヴィレッジ」の3本で、
「サイン」と「レディ・イン・ザ・ウォーター」の2本は、
シャマラン監督的には意外な結末なのかも知れませんが、
ヘンテコな伏線の回収作業はあるものの、
あたかもシベリア少女鉄道のお芝居のように、
「こういうもの」と思わないと、
楽しむことが出来ません。
この中で僕が最も好きなのは「アンブレイカブル」で、
奇妙なヒーローものとしてのお話が、
それを成立させるための奇怪な現実を呼び込むのです。
ラストに待ち構える「ショック」は、
新しいどんでん返しのあり方を、
教えてくれたような思いがありました。
さて、今回の作品はアメリカでは久々のスマッシュヒットとなり、
「シックス・センス」以来久しぶりに監督が、
「このラストは絶対に話さないでください」
という趣旨のことを予告で話しているので、
これはひょっとしたらかつての衝撃が再びなのかしら、
と何となく映画館に初日に足を運んでしまいました。
今回は3人の少女が、
23の人格を持つという謎の男に監禁される、
という導入のスリラーです。
男の診察をしていたカウンセラーの女性が登場して、
徐々に男を疑うようにもなりますし、
主人公の少女の生い立ちのトラウマなども、
怪しげに何度もインサートされるので、
如何にもどんでん返しがありそうな雰囲気は高まります。
そして…
ネタバレは出来ませんが、
個人的な感想としては、
「サイン」に似た脱力系のお話で、
力こぶを入れて観ていた分、
とても落胆を感じました。
「ラストの衝撃」というのはどんでん返しではなく、
別の「オチ」のことを指しているようなのですが、
その「オチ」は予備知識がないと意味不明のものなので、
これはちょっと不親切過ぎるのでは、と感じました。
要するにいつものシャマラン・クオリティです。
ただ、どんでん返しの期待をしなければ、
監禁もののサイコスリラーとしては、
なかなかスリリングに出来ていて、
それだけでは平凡ではあるのですが、
退屈はしない作品には仕上がっていたと思います。
シャマラン監督の憎めない方であれば一見の価値はあります。
ラストの脱力系のオチを含めて、
この奇妙さこそがシャマラン監督の世界なのだと思います。
くれぐれもラストのどんでん返しなどには、
期待をしないでご覧ください。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2017-05-20 06:08
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