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ベッド&メイキングス「あたらしいエクスプロージョン」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
ベッド&メイキングス.jpg
浅草の九劇のこけら落としとして上演された、
富岡晃一郎さんと福原充則さんの劇団、
ベッド&メイキングスの新作公演を観て来ました。

これは敗戦直後の映画界を舞台にしたコメディですが、
ある程度史実は入れながらも、
自由自在に物語を膨らませていて、
6人のキャストが何役も兼ねるという趣向が楽しく、
如何にも小劇場という快作に仕上がっていました。

これだけの手練れのメンバーを、
小空間で目の前で観ることが出来るというのも、
非常に贅沢な感じがしました。

これは色々なバックボーンの役者さんが集まっているのですが、
それぞれに一番得意な芝居をさせていて、
町田マリーさんは毛皮族時代に近い感じで、
甲高い声を出したり白目を剥いたり髭面の男を演じたりと、
結構な大暴れをしていますし、
山本亨さんはつかこうへいに師事していた頃を彷彿させる、
道間声で立て板に水の台詞術を見せています。
八嶋智人さんもカムカムミニキーナでの舞台と、
同じような野田秀樹的芝居を闊達に演じています。
大鶴佐助さんは唐先生のDNAを感じさせる独特のテンションですが、
少し前と比べると相当達者になりました。
富岡晃一郎さんと共に、マイペースの力押しです。
川島海荷さんもまた別の堂々たるマイペース芝居でした。

このような6人をそのままで束ねるのは、
なかなか一筋縄ではいかないと思うのですが、
それが非常に巧みにかつ心地よく嚙み合っていて、
この辺りは演出の福原さんの腕だと思います。
凡手ではありません。

内容はつか芝居がやりたかったのかな、
というように思うのです。
忠臣蔵を何度もやって崩してゆくのもつかさんの感じですし、
ラストに互いの情熱がぶつかり合って、
そうなるとストーリーの枠組みなど関係なくなる感じも、
つか芝居の感じです。
勿論ストーリー的には全然違うのですが、
山本亨さんが登場しているのも、
これはもうつか芝居をやりたかったからだな、
と個人的には思いました。

福原さんの台詞は、
そのくどさの質が、
僕は個人的には苦手で、
あまりフィットはいつもしないのですが、
今回はつか印の小劇場贅沢キャラ芝居として、
内容はともかく楽しめました。

次回も楽しい芝居を見せて下さい。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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