「貞子vs伽耶子」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
クリニックは今日まで夏季の休診です。
今日は秦野の実家に行く予定です。
休みの日は趣味の話題です。
お盆は怪談映画という世代なのでこちら。
もう公開は終わっていますが、
リングシリーズの貞子と、
呪怨シリーズの伽耶子が、
対決するという「見世物映画」を、
MX4Dで観て来ました。
1998年に公開された「リング」と「らせん」の2本立ては、
ジャパニーズホラーの歴史の中では画期的な意味を持つものでした。
封切りでは観なかったのですが、
テレビで観てその斬新さに驚きました。
特に「リング」のオープニングに脇役の少女が亡くなる場面が、
従来にはないような戦慄的な恐怖感で、
これは凄いと思ったのです。
ただ、演じていたのがまだ新人の竹内結子だったので、
今観るとそれほど怖くありません。
彼女が有名にならなかった方が、
映画の怖さは保たれていた筈で、
そう思うと皮肉な感じもします。
一方で呪怨シリーズは、
1998年には既にビデオでの製作が始まり、
2002年には映画版が公開されています。
清水崇監督はビジュアルには然程のオリジナリティはないのですが、
意表を付くオムニバスの構成に妙味があり、
「リング」の中田監督のような雰囲気重視ではなく、
怖がらせ方はショッカー的な、
お化け屋敷テイストも多いことが特徴です。
両者はシリーズ化され、
ハリウッドへも進出しました。
間違いなくジャパニーズホラーの両輪です。
そして今回、
新世代の白石晃士監督によって、
リングシリーズの貞子と、
呪怨シリーズの伽耶子という、
両作品の女怪物が、
対決するという企画が映画になりました。
どうやって両者が対決するのだろう、
というのは不思議に思うところですが、
呪いのビデオを見て、貞子に殺される運命にある少女が、
妖怪ハンタ-のような、
謎の霊能力者の手引きで、
呪怨の呪いの家にも入り、
それでダブルの呪いが掛かるので、
お互いに自分の呪いで相手を殺そうとして、
もめてしまう、という大胆な発想なのです。
発想はギャグすれすれですが、
白石監督はかなり真面目に怖がらそうとしていて、
呪怨とリングのパートは、
別々のの演出をする、という凝りようなので、
どちらのファンの人も、
結構楽しく観ることが出来ます。
貞子の魅力に取り憑かれた変な学者や、
サディスティックな女祈祷師、
そして赤い服の盲目の少女を引き連れた、
謎のイケメン霊能力者と、
次々と濃いキャラが登場するのも楽しく、
椅子が動き、水が掛かり、変な臭いや風まで吹く、
MX4Dの特殊効果と相まって、
なかなか楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ラストはちょっと恥ずかしい感じもありますが、
日本映画としては頑張った方かな、
というように思いました。
ジャパニーズホラーとしては、
意外に気合の入った拾い物でした。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
クリニックは今日まで夏季の休診です。
今日は秦野の実家に行く予定です。
休みの日は趣味の話題です。
お盆は怪談映画という世代なのでこちら。
もう公開は終わっていますが、
リングシリーズの貞子と、
呪怨シリーズの伽耶子が、
対決するという「見世物映画」を、
MX4Dで観て来ました。
1998年に公開された「リング」と「らせん」の2本立ては、
ジャパニーズホラーの歴史の中では画期的な意味を持つものでした。
封切りでは観なかったのですが、
テレビで観てその斬新さに驚きました。
特に「リング」のオープニングに脇役の少女が亡くなる場面が、
従来にはないような戦慄的な恐怖感で、
これは凄いと思ったのです。
ただ、演じていたのがまだ新人の竹内結子だったので、
今観るとそれほど怖くありません。
彼女が有名にならなかった方が、
映画の怖さは保たれていた筈で、
そう思うと皮肉な感じもします。
一方で呪怨シリーズは、
1998年には既にビデオでの製作が始まり、
2002年には映画版が公開されています。
清水崇監督はビジュアルには然程のオリジナリティはないのですが、
意表を付くオムニバスの構成に妙味があり、
「リング」の中田監督のような雰囲気重視ではなく、
怖がらせ方はショッカー的な、
お化け屋敷テイストも多いことが特徴です。
両者はシリーズ化され、
ハリウッドへも進出しました。
間違いなくジャパニーズホラーの両輪です。
そして今回、
新世代の白石晃士監督によって、
リングシリーズの貞子と、
呪怨シリーズの伽耶子という、
両作品の女怪物が、
対決するという企画が映画になりました。
どうやって両者が対決するのだろう、
というのは不思議に思うところですが、
呪いのビデオを見て、貞子に殺される運命にある少女が、
妖怪ハンタ-のような、
謎の霊能力者の手引きで、
呪怨の呪いの家にも入り、
それでダブルの呪いが掛かるので、
お互いに自分の呪いで相手を殺そうとして、
もめてしまう、という大胆な発想なのです。
発想はギャグすれすれですが、
白石監督はかなり真面目に怖がらそうとしていて、
呪怨とリングのパートは、
別々のの演出をする、という凝りようなので、
どちらのファンの人も、
結構楽しく観ることが出来ます。
貞子の魅力に取り憑かれた変な学者や、
サディスティックな女祈祷師、
そして赤い服の盲目の少女を引き連れた、
謎のイケメン霊能力者と、
次々と濃いキャラが登場するのも楽しく、
椅子が動き、水が掛かり、変な臭いや風まで吹く、
MX4Dの特殊効果と相まって、
なかなか楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ラストはちょっと恥ずかしい感じもありますが、
日本映画としては頑張った方かな、
というように思いました。
ジャパニーズホラーとしては、
意外に気合の入った拾い物でした。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2016-08-15 07:12
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