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法界寺「薬師如来立像」(2016年秘仏公開) [仏像]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前中は石田医師が外来を担当し、
午後は石原が担当する予定です。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

先日奈良と京都に出掛けましたが、
最大の収穫は京都の法界寺で、
50年間開扉されなかった薬師堂の薬師如来様が、
お厨子の横からという変則的な形ですが、
特別の御開帳をされたことでした。

行くまで知らずにいたのですが、
帰りがけに情報を得たので、
慌てて出掛けたのです。

その薬師如来のお姿がこちら。
法界寺薬師如来.jpg
このお写真は、
平成20年刊の古寺巡礼のシリーズから取ったものです。
転載の許可は取っていませんので、
問題のあるようでしたらご指摘下さい。

50年非公開ということですが、
このお写真が50年前のものとは思えませんので、
記録や調査用の開扉はされているのだと思います。

ただ、このお写真は左側から撮られていて、
同じ向きの写真しか存在していないので、
未だかつて、
この薬師如来様の厨子の正面の扉が、
開かれたことはないことは事実のようです。
厨子の前には鏡が置かれて封印されています。

今回の公開でも、
仏様の左側の扉のみが開かれて、
横から拝観するという格好です。

ただ、本当に間近から、
覗き込むようにして拝観することが可能で、
係のボランティアの方が、
LEDライトを照らして頂けるので、
昔では考えられなかった、
ある意味無作法な感じではあるのですが、
鑑賞環境としては納得のゆくものでした。

この写真と同じように、
平安時代の造仏当時の切金文様が、
ほぼ完璧に残っていて、
非常に神秘的で美しいお姿でした。

同時に本尊の厨子の両側にある厨子の扉も開かれて、
鎌倉時代の十二神将が同時に御開帳されました。
そのお姿がこちら。
法界寺十二神将.jpg
こちらも全て重要文化財の指定を受けていますが、
動きのある優れた造形で、
頭部に干支の動物が載っているところなど、
興福寺当金堂の十二神将に非常に良く似ています。
大きさは小さいのですが、
その造形美は勝るとも劣らないと思いました。

法界寺は阿弥陀堂が有名で、
僕は好きで何度か足を運んでいるのですが、
たまたまタイミングが合って、
ちょっと伝説的な薬師如来を拝することが出来たのは、
望外の喜びでした。
旅はこうしたことがあるので嬉しいですね。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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