007スペクター [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で、
クリニックは午前中は石田医師が、
午後は石原が外来を担当します。
また、午前中には第4回健康教室を予定しています。
土曜日なので今日は趣味の話題です。
今日はこちら。
007映画の新作を新宿で鑑賞しました。
007のシリーズは、
ショーン・コネリー版は小中学生の頃に、
本当に頻繁にテレビでやっていたので、
それで一通りは観ました。
個人的には1作目の「ドクター・ノオ」が、
リアルなアクションからSFタッチのラストまで、
振り幅が非常に大きくで一番好きでした。
リアルタイムで映画館で封切りを観たのは、
10作目の「私を愛したスパイ」と11作目の「ムーンレイカー」で、
「私を愛したスパイ」は、
娯楽作としてはなかなか充実した作品でした。
最後に映画館で観たのは、
17作目の「ゴールデンアイ」ですから、
かなり間が空いています。
今回本当に久しぶりに映画館で新作を観たのですが、
ダニエル・クレイグのボンドは、
陰性の感じがなかなか良く、
プーチン大統領のようにも見えるのが欠点ですが、
感情移入をあまり許さないような感じが、
面白いと思いました。
昔の007へのオマージュのような感じがあって、
そもそも敵のスペクターは、
かつてのコネリーボンドを苦しめた、
荒唐無稽な悪の秘密結社です。
首領のプロフェルドには、
今回の敵のボスは最初まるで似ていないのですが、
ラストには少し似て来るのも洒落ていますし、
トレードマークの白い猫も登場します。
長距離列車の死闘はもろ「ロシアより愛をこめて」ですし、
オープニングの死者の祭りは、
「死ぬのは奴らだ」のオープニングにそっくりです。
絵作りは全体に丁寧で非常に凝っています。
オープニングの長回し的な演出がワクワクしますし、
その後の大群衆のいる広場でのヘリコプターアクションは、
一体どうやって撮ったのだろう、
と不思議に思えるような迫力です。
CGも使っているのでしょうが、
大群衆も本物に見えます。
そこからタイトルバックも非常に凝っていて、
かつレトロな感じもちゃんと残しているので、
ここまでは堪能しました。
ただ、ストーリ-は悪役の造形を含めて、
かなり凡庸でひねりのないものなので、
中段くらいはちょっとどうでもいいような気分になって、
ウトウトしてしまいました。
砂漠の秘密基地はしょぼいのですが、
本物の爆発を主人公を入れた絵で撮っているのは痺れました。
ラストはそれほど盛り上がらず、
いつものCGアクション映画のようになっていました。
昨年観た「MI ローグネイション」と、
ほぼ同じようなストーリーで、
悪役の造形も同工異曲です。
イスラム国が実在しているような現代に、
ヨーロッパのエリートが首領の、
テロを裏で操る秘密結社、というような敵では、
怖くも何ともないし、リアルでも何ともないと思うのですが、
実際には現実的な「悪」は怖くて映画には出来ないので、
こうしたボンヤリした敵に、
なってしまうのかも知れません。
一時期はアラブのテロリストが敵のアクション映画が沢山ありましたが、
今はめっきりなくなりました。
現代を舞台にしたアクション映画というのは、
もう死滅しているのかも知れません。
これなら、未来や過去を舞台にしてくれた方が、
余程ましだという気がしました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で、
クリニックは午前中は石田医師が、
午後は石原が外来を担当します。
また、午前中には第4回健康教室を予定しています。
土曜日なので今日は趣味の話題です。
今日はこちら。
007映画の新作を新宿で鑑賞しました。
007のシリーズは、
ショーン・コネリー版は小中学生の頃に、
本当に頻繁にテレビでやっていたので、
それで一通りは観ました。
個人的には1作目の「ドクター・ノオ」が、
リアルなアクションからSFタッチのラストまで、
振り幅が非常に大きくで一番好きでした。
リアルタイムで映画館で封切りを観たのは、
10作目の「私を愛したスパイ」と11作目の「ムーンレイカー」で、
「私を愛したスパイ」は、
娯楽作としてはなかなか充実した作品でした。
最後に映画館で観たのは、
17作目の「ゴールデンアイ」ですから、
かなり間が空いています。
今回本当に久しぶりに映画館で新作を観たのですが、
ダニエル・クレイグのボンドは、
陰性の感じがなかなか良く、
プーチン大統領のようにも見えるのが欠点ですが、
感情移入をあまり許さないような感じが、
面白いと思いました。
昔の007へのオマージュのような感じがあって、
そもそも敵のスペクターは、
かつてのコネリーボンドを苦しめた、
荒唐無稽な悪の秘密結社です。
首領のプロフェルドには、
今回の敵のボスは最初まるで似ていないのですが、
ラストには少し似て来るのも洒落ていますし、
トレードマークの白い猫も登場します。
長距離列車の死闘はもろ「ロシアより愛をこめて」ですし、
オープニングの死者の祭りは、
「死ぬのは奴らだ」のオープニングにそっくりです。
絵作りは全体に丁寧で非常に凝っています。
オープニングの長回し的な演出がワクワクしますし、
その後の大群衆のいる広場でのヘリコプターアクションは、
一体どうやって撮ったのだろう、
と不思議に思えるような迫力です。
CGも使っているのでしょうが、
大群衆も本物に見えます。
そこからタイトルバックも非常に凝っていて、
かつレトロな感じもちゃんと残しているので、
ここまでは堪能しました。
ただ、ストーリ-は悪役の造形を含めて、
かなり凡庸でひねりのないものなので、
中段くらいはちょっとどうでもいいような気分になって、
ウトウトしてしまいました。
砂漠の秘密基地はしょぼいのですが、
本物の爆発を主人公を入れた絵で撮っているのは痺れました。
ラストはそれほど盛り上がらず、
いつものCGアクション映画のようになっていました。
昨年観た「MI ローグネイション」と、
ほぼ同じようなストーリーで、
悪役の造形も同工異曲です。
イスラム国が実在しているような現代に、
ヨーロッパのエリートが首領の、
テロを裏で操る秘密結社、というような敵では、
怖くも何ともないし、リアルでも何ともないと思うのですが、
実際には現実的な「悪」は怖くて映画には出来ないので、
こうしたボンヤリした敵に、
なってしまうのかも知れません。
一時期はアラブのテロリストが敵のアクション映画が沢山ありましたが、
今はめっきりなくなりました。
現代を舞台にしたアクション映画というのは、
もう死滅しているのかも知れません。
これなら、未来や過去を舞台にしてくれた方が、
余程ましだという気がしました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2016-01-16 07:21
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コメント(1)
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> プーチン大統領のようにも
そ、そう言えば・・・(笑)
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-01-16 10:56)