大人計画ウーマンリブ13「七年ぶりの恋人」 [演劇]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
電子カルテのレセプト作業がまだ慣れず、
昨日はペースが掴めずに徹夜に近い感じになってしまいました。
まだ、ボーッとしています。
今日は日曜日なので趣味の話題です。
今日はこちら。
大人計画で官藤官九郎さんが作・演出を務めた、
ウーマンリブのシリーズが、
7年ぶりに新作で上演されました。
主催の松尾スズキさんとしては、
ほぼ開店休業状態の大人計画ですが、
劇団員のみ8人の精鋭での今回の上演は、
クドカンワールド全開の、
とても楽しい舞台に仕上がっていました。
以前のような毒は影を潜めていますが、
その分抵抗なく全編を、
ただ楽しみだけで観ることが出来ます。
阿部サダヲ、池津祥子、伊勢志摩、皆川猿時、
村杉蝉之介、荒川良々、少路勇介、官藤官九郎、
と名前を並べただけでワクワクします。
この面々がホームグラウンドで、
彼らを知り尽くしたクドカンの脚本の元、
自由自在に演技合戦を繰り広げるのですから、
それで面白くない訳がありません。
以前のクドカンであれば、
観客の期待は分かっていながら、
敢えてそれを裏切るようなことをしたと思うのですが、
今回はそうしたことはなく、
阿部サダヲさんの役柄での司会によるアンコールまで、
王道の観客サービスが続きます。
キャストの皆さんも大人になり、
大人計画は完了した、
ということなのかも知れません。
今回は完成度が高く、
とてもお勧めです。
以下ネタバレを含む感想です。
オープニングは「夜のヒットスタジオ」的な、
懐かしの音楽番組の生収録風景から始まり、
7年間活動していなかったアイドル・デュオが、
楽屋に籠ったまま出て来ない、
という何処かで聞いたような展開になります。
このアイドル2人は、
池津祥子さんと伊勢志摩さんの、
疲れたおばさんの2人組で、
かつての衣装がパツパツで入らないので、
密かにスタジオを脱出しようとしています。
これがオープニングで、
そこから、中学生が季節外れのサマフェスに、
そのおばさんアイドルを呼んでしまった話とか、
自宅でパーティーの最中に発情する大学の先生の話、
パチンコのCRの格闘ゲームの撮影の話など、
それぞれ独立しつつ、
オープニングにも微妙に絡む9本のコントが展開して、
最後はオープニングから繋がるエンディングで終わります。
基本的にはいつものウーマンリブのパターンですが、
構成は緻密に練り上げられていて、
歌謡曲の時代に対する郷愁と、
ちょっとした年を重ねたアイドルの悲哀もあるのですが、
それもさらっと流して、
対立する2人が合体するという、
いつものクドカンのテーマも入れながら、
円熟した怪優たちの競演を、
心ゆくまで楽しむことが出来ます。
過激な部分は影を潜めた、
かなり穏当な仕上がりなので、
物足りなく感じる方もいるかも知れませんが、
僕は充分堪能しましたし、
キャストの皆さんも、
最近では一番生き生きと演じていたと思います。
非常にクドカンとしては観やすく、
得をした気分になる作品なので、
是非にとお勧めしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
電子カルテのレセプト作業がまだ慣れず、
昨日はペースが掴めずに徹夜に近い感じになってしまいました。
まだ、ボーッとしています。
今日は日曜日なので趣味の話題です。
今日はこちら。
大人計画で官藤官九郎さんが作・演出を務めた、
ウーマンリブのシリーズが、
7年ぶりに新作で上演されました。
主催の松尾スズキさんとしては、
ほぼ開店休業状態の大人計画ですが、
劇団員のみ8人の精鋭での今回の上演は、
クドカンワールド全開の、
とても楽しい舞台に仕上がっていました。
以前のような毒は影を潜めていますが、
その分抵抗なく全編を、
ただ楽しみだけで観ることが出来ます。
阿部サダヲ、池津祥子、伊勢志摩、皆川猿時、
村杉蝉之介、荒川良々、少路勇介、官藤官九郎、
と名前を並べただけでワクワクします。
この面々がホームグラウンドで、
彼らを知り尽くしたクドカンの脚本の元、
自由自在に演技合戦を繰り広げるのですから、
それで面白くない訳がありません。
以前のクドカンであれば、
観客の期待は分かっていながら、
敢えてそれを裏切るようなことをしたと思うのですが、
今回はそうしたことはなく、
阿部サダヲさんの役柄での司会によるアンコールまで、
王道の観客サービスが続きます。
キャストの皆さんも大人になり、
大人計画は完了した、
ということなのかも知れません。
今回は完成度が高く、
とてもお勧めです。
以下ネタバレを含む感想です。
オープニングは「夜のヒットスタジオ」的な、
懐かしの音楽番組の生収録風景から始まり、
7年間活動していなかったアイドル・デュオが、
楽屋に籠ったまま出て来ない、
という何処かで聞いたような展開になります。
このアイドル2人は、
池津祥子さんと伊勢志摩さんの、
疲れたおばさんの2人組で、
かつての衣装がパツパツで入らないので、
密かにスタジオを脱出しようとしています。
これがオープニングで、
そこから、中学生が季節外れのサマフェスに、
そのおばさんアイドルを呼んでしまった話とか、
自宅でパーティーの最中に発情する大学の先生の話、
パチンコのCRの格闘ゲームの撮影の話など、
それぞれ独立しつつ、
オープニングにも微妙に絡む9本のコントが展開して、
最後はオープニングから繋がるエンディングで終わります。
基本的にはいつものウーマンリブのパターンですが、
構成は緻密に練り上げられていて、
歌謡曲の時代に対する郷愁と、
ちょっとした年を重ねたアイドルの悲哀もあるのですが、
それもさらっと流して、
対立する2人が合体するという、
いつものクドカンのテーマも入れながら、
円熟した怪優たちの競演を、
心ゆくまで楽しむことが出来ます。
過激な部分は影を潜めた、
かなり穏当な仕上がりなので、
物足りなく感じる方もいるかも知れませんが、
僕は充分堪能しましたし、
キャストの皆さんも、
最近では一番生き生きと演じていたと思います。
非常にクドカンとしては観やすく、
得をした気分になる作品なので、
是非にとお勧めしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2015-11-08 10:34
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コメント(2)
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12月に観に行きます。
すごいたのしみになりました。
ありがとうございます
by まるまる (2015-11-09 22:00)
まるまるさんへ
好みもあると思いますので、
過度な期待はしない方がいいかも知れません。
でも、個人的には大変楽しめました。
by fujiki (2015-11-11 08:22)