SSブログ

進撃の巨人/エンドオブザワールド [映画]

こんにちは。
石原藤樹です。

色々あって昨日から今日にかけてもバタバタです。
今日は以前からの予定であったので、
2泊で奈良に出掛けることにしています。

今日は映画の話題です。

公開初日に見てしまったのがこちら。
進撃の巨人後編.jpg
進撃の巨人の実写映画版の後編です。

これは正直かなりの脱力作品です。

前編はそれでも原作のニュアンスを大分残していましたが、
後編は本当にオリジナルの世界で、
人間ドラマなどほぼゼロの、
「怪獣」同士の取っ組み合いの戦いがメインの作品です。
CGで加工されていますが、
着ぐるみ同士の対決が多く、
不気味な裸の巨人の群れは、
遠景でチラと出て来る程度です。

最も良く似た映画は、
間違いなく「サンダ対ガイラ」で、
ウルトラマン的なスパイスも掛かっています。
水原希子さんのミカサなど、
一体何のために出て来たのか分かりません。

尺も1時間半くらいととても短くて、
これも東宝怪獣映画の長さを目指したのかな、
とも思えます。
重厚さや話の奥行のような要素は皆無です。

僕の隣の席は若い男女のカップルでしたが、
女性の方が映画を見ているのに、
タンクトップ姿の男性は、
スマートフォンをずっと操作していて、
耳にはイアフォンを付けたままで、
たまに大きな音がすると、
チラと画面を見る程度です。

凄く迷惑、という訳ではないのですが、
隣で殆ど映画を見ていない人がいる、
というのは非常なストレスで、
それなら来なきゃいいのに、
と色々なことを考えて気分は沈みました。

総じて失敗作であることは間違いがなく、
ただ、東宝怪獣映画の変種として見れば、
そう悪くない、という言い方も出来ます。
いずれにしても、
劇場に足を運ぶ意義は、
僕には見いだせませんでした。

これから見る方への注意点は、
エンドクレジットが全て流れた後で、
「トゥルーマンショー」のようなオチが付くので、
大したオチではないのですが、
最後まで見ないと、
この映画を全て見たことにはならない、
ということです。

以下少しネタバレがあります。

前編はエレンが巨人になるまででしたが、
後編はそのままエレンが拘束されて、
それを新たな謎の巨人が攫って行く、
というところから始まります。

原作では城塞都市の様々な場所で物語が展開されますが、
映画版は最初に壊された壁を塞ぐためのミッションに、
同行したまま物語は進み、
ラストはそのまま超大型巨人との対決があって、
その巨人が死ぬと壁は塞がり、
エレンとミカサは壁の上に上って、
外の世界を初めて目にする、
というところで終わりになります。

外の世界は、
昔懐かしい「地球最後の日」のラストのオマージュで、
崩れた東京タワーなどがあるので、
ここは「未来の東京」だった、
ということのようです。

ポイントに出て来る悪党は、
皆巨人となり、
結局巨人同士の戦いとなります。
その巨人は実は戦争の兵器として生み出された、
人間の成れの果てで、
それが何らかの原因で急激に増え、
その恐怖を利用して、
壁を造った権力者が、
その恐怖を利用して住民を支配している、
という構図です。

最初に壁を壊す超大型巨人も、
権力者の変身で、
住民の恐怖感を煽るための自作自演だった、
という内容になっています。

原作に登場するエレンの父と、
巨人化を促す変な血清のようなものは、
オープニングでチラと出て来るのですが、
血清の謎などは全く明かされないので、
辻褄の合わない感じになっています。

原作も最近はジブリみたいな雰囲気になって、
迷走している感じがありますが、
映画版は強引に舞台を未来の東京にして、
それ以外は怪獣映画を目指した、
という代物です。

殆どCGショーなので、
あまりドラマもなく、
右往左往するだけの多くの役者さんが、
ちょっと気の毒に感じました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(19)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 19

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0