戒光寺「釈迦如来立像」 [仏像]
こんにちは。
石原藤樹です。
10月1日の北品川藤クリニック開院に向け、
バタバタとした日々が続いていますが、
今日は家で終日過ごす予定です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
京都は泉涌寺の塔頭の1つである、
戒光寺のご本尊、
本丈六の釈迦如来立像のお姿です。
この仏様は本丈六の大きさです。
つまり、仏様の原寸大で、
背丈は5メートルを超えます。
制作は鎌倉時代で、
鎌倉まで遡る本丈六の釈迦如来立像というのは、
他にあまり類例がないと思います。
大仏という名称が不自然でない、
迫力と大きさです。
この仏様は大仏師運慶とその実子による作品と、
お寺では伝えられていますが、
それはにわかに信じ難い感じです。
運慶は日本の風土に根ざした、
写実的な造形を得意としたのですが、
この仏様は当時の中国であった宋風の様式で、
全体のフォルムは良く言えばおおらか、
率直に言えばかなり荒い感じの作品です。
ただ、これだけの大作ですから、
当時の一流の工房が、
全力を傾注しての仕事であったことは間違いがないと思います。
金箔などの彩色は当初からのものとは考えられませんが、
全体に違和感はなく、
金色に輝く神秘的な感じは、
当時の参拝者の気持ちを感じさせてくれます。
お顔の下、首の辺りに茶色い染みがあります。
寺伝によればこれは血の跡で、
これは後水尾天皇が暗殺者に狙われた時に、
この仏様が身代わりに立たれたのだとされています。
仏像として単独で観ると、
それほど優れたものとは言えないのですが、
お寺の雰囲気と合わせて考えると、
非常に忘れ難い印象が残ります。
お寺は大仏様のいらっしゃる本堂のみと言って良い、
小さなお寺ですが、
非常に気さくな雰囲気で、
特に拝観料などはなく、
フリーアクセスでお堂に入り、
ご本尊を拝観することが可能です。
一部の時期に、
特別拝観として有料でより仏様に近付ける機会があるようですが、
そこまでの必要は通常はないように思います。
それほど凝った照明をしている、
ということはないのですが、
それでもお堂の奥に、
神秘的に輝くように見えるのが不思議です。
この雰囲気だけでも得難い財産なのです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
石原藤樹です。
10月1日の北品川藤クリニック開院に向け、
バタバタとした日々が続いていますが、
今日は家で終日過ごす予定です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
京都は泉涌寺の塔頭の1つである、
戒光寺のご本尊、
本丈六の釈迦如来立像のお姿です。
この仏様は本丈六の大きさです。
つまり、仏様の原寸大で、
背丈は5メートルを超えます。
制作は鎌倉時代で、
鎌倉まで遡る本丈六の釈迦如来立像というのは、
他にあまり類例がないと思います。
大仏という名称が不自然でない、
迫力と大きさです。
この仏様は大仏師運慶とその実子による作品と、
お寺では伝えられていますが、
それはにわかに信じ難い感じです。
運慶は日本の風土に根ざした、
写実的な造形を得意としたのですが、
この仏様は当時の中国であった宋風の様式で、
全体のフォルムは良く言えばおおらか、
率直に言えばかなり荒い感じの作品です。
ただ、これだけの大作ですから、
当時の一流の工房が、
全力を傾注しての仕事であったことは間違いがないと思います。
金箔などの彩色は当初からのものとは考えられませんが、
全体に違和感はなく、
金色に輝く神秘的な感じは、
当時の参拝者の気持ちを感じさせてくれます。
お顔の下、首の辺りに茶色い染みがあります。
寺伝によればこれは血の跡で、
これは後水尾天皇が暗殺者に狙われた時に、
この仏様が身代わりに立たれたのだとされています。
仏像として単独で観ると、
それほど優れたものとは言えないのですが、
お寺の雰囲気と合わせて考えると、
非常に忘れ難い印象が残ります。
お寺は大仏様のいらっしゃる本堂のみと言って良い、
小さなお寺ですが、
非常に気さくな雰囲気で、
特に拝観料などはなく、
フリーアクセスでお堂に入り、
ご本尊を拝観することが可能です。
一部の時期に、
特別拝観として有料でより仏様に近付ける機会があるようですが、
そこまでの必要は通常はないように思います。
それほど凝った照明をしている、
ということはないのですが、
それでもお堂の奥に、
神秘的に輝くように見えるのが不思議です。
この雰囲気だけでも得難い財産なのです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2015-09-06 12:36
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