品田遊「止まりだしたら走らない」 [小説]
こんにちは。
石原藤樹です。
今日から診療所は夏季の休診になります。
今日はこれから奈良に行く予定です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ツィッターで有名なダヴィンチ・恐山さんが、
別名で書いた処女小説です。
これはある方が、
後半にどんでん返しのある、
素晴らしく技巧的な小説、
のように褒めていたので、
叙述トリックには目がない方なので、
読んでみたのです。
中央線沿線を舞台にした、
人生スケッチ的な短編が続き、
それと並行して、
2人の大学生が高尾山に向かう、
もう1つの物語が挟み込まれます。
短編には面白いものもあり、
昔SFを読んでいた者としては、
筒井康隆さんや星新一さんの諸作を、
思わせるものがあるのが、
微笑ましい感じがします。
それと並行する物語の方は、
何か謎めいた感じはするのですが、
的が絞れそうで絞れません。
もう少しで終わりというところまで読み進めましたが、
天地がひっくり返るような大どんでん返しが、
待っているようには到底思えません。
これでどうなのかしら、
と思ったところで、
おや、という感じの小ネタがあり、
脇筋の方にちょっと捻りが入ります。
これが何とかして、
外の短編の世界とも結び付き、
驚天動地の結末に結び付くことを期待したのですが、
実際にはそうしたことはなく、
脇筋自体も無難な終わり方をして、
全編の終了となってしまいました。
才気は確かに感じるのですが、
短編の方にも出来不出来の差が激しく、
それほどバランスの良い感じにはなっていません。
そして、どんでん返しらしきものについても、
ミステリーでは定番の古いネタなので、
新味は全くありませんでした。
最初に読んだ絶賛の批評は、
読み返すと何となく宣伝の匂いがしました。
amazonの書評も絶賛のみでした。
どうも最近の読書事情はそうしたもののようですね。
それではそろそろ出掛けます。
お仕事の方は頑張って下さい。
お休みの方は良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
石原藤樹です。
今日から診療所は夏季の休診になります。
今日はこれから奈良に行く予定です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ツィッターで有名なダヴィンチ・恐山さんが、
別名で書いた処女小説です。
これはある方が、
後半にどんでん返しのある、
素晴らしく技巧的な小説、
のように褒めていたので、
叙述トリックには目がない方なので、
読んでみたのです。
中央線沿線を舞台にした、
人生スケッチ的な短編が続き、
それと並行して、
2人の大学生が高尾山に向かう、
もう1つの物語が挟み込まれます。
短編には面白いものもあり、
昔SFを読んでいた者としては、
筒井康隆さんや星新一さんの諸作を、
思わせるものがあるのが、
微笑ましい感じがします。
それと並行する物語の方は、
何か謎めいた感じはするのですが、
的が絞れそうで絞れません。
もう少しで終わりというところまで読み進めましたが、
天地がひっくり返るような大どんでん返しが、
待っているようには到底思えません。
これでどうなのかしら、
と思ったところで、
おや、という感じの小ネタがあり、
脇筋の方にちょっと捻りが入ります。
これが何とかして、
外の短編の世界とも結び付き、
驚天動地の結末に結び付くことを期待したのですが、
実際にはそうしたことはなく、
脇筋自体も無難な終わり方をして、
全編の終了となってしまいました。
才気は確かに感じるのですが、
短編の方にも出来不出来の差が激しく、
それほどバランスの良い感じにはなっていません。
そして、どんでん返しらしきものについても、
ミステリーでは定番の古いネタなので、
新味は全くありませんでした。
最初に読んだ絶賛の批評は、
読み返すと何となく宣伝の匂いがしました。
amazonの書評も絶賛のみでした。
どうも最近の読書事情はそうしたもののようですね。
それではそろそろ出掛けます。
お仕事の方は頑張って下さい。
お休みの方は良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2015-08-13 07:49
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