藤原歌劇団「オリィ伯爵」 [オペラ]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
昨日は大雪で帰りはかなり大変でした。
ただ、深夜帯にはもう雪は殆ど降らなかったようで、
朝は大分溶けています。
体感的には去年の1月13日の方が大変でした。
今日は日曜日で診療所は休診です。
朝はさすがに走りには行けないので、
今起きてお風呂に入ったところです。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
今年のオペラ一発目は、
藤原歌劇団の創立80周年記念公演として上演された、
ロッシーニの「オリィ伯爵」です。
「オリィ伯爵」はロッシーニの作品の中では、
あまり上演されないマイナーなオペラです。
ロッシーニ円熟期の作品ですが、
曲の多くは「ランスへの旅」の流用で、
フランス語が使用されている点も、
ロッシーニとしては異色です。
内容も女たらしの伯爵が、
修道女の扮装で未亡人の城に忍び込む、
という現代の目から見ると、
オヤオヤという感じのものなので、
あまり上演されないのも、
仕方のない面があります。
ただ、ロッシーニのオペラの魅力は、
音楽そもものの浮き立つような連鎖にこそあるので、
別に音楽が再使用であっても、
話が支離滅裂でも、
そんなことはあまり問題ではないのです。
極端なことを言えば、
ロッシーニのどの作品であっても、
その歌の技巧を十全に表現出来る歌手が揃い、
その音楽の湧き立つような魅力を、
引き出してくれる指揮者とオケとが揃えば、
それだけで観客の興奮は、
約束されたようなものなのです。
今回の舞台は東京フィルのオケを、
ロシア生まれの若手指揮者が指揮し、
藤原歌劇団のキャストに、
世界的に活躍するロッシーニテノールの1人シラグーザが、
オリィ伯爵役でゲストに加わる布陣です。
シラグーザは大好きなテノールですが、
最近は調子が今一つのことが多く、
また仕方のないことなのですが、
高音が徐々に出なくなっているので、
今回はどうなのかしら、
と心配していたのですが、
安全運転の感じではありましたが、
まずまずの調子で安定感がありました。
ただ、矢張り高音は出なくなったなあ、
という感じです。
対するソプラノは僕の聴いた日は、
光岡暁恵さんでしたが、
歌は抜群に上手くて、
僕は生で聴くのは多分初めてですが、
そのレベルの高さには驚きました。
このレベルの歌手が日本の歌劇団には何人もいるので、
その意味では技術レベルの高さは素晴らしいと思います。
海外の一流の歌劇場でも、
こんなに歌える人は滅多におらず、
もっとへっぽこな歌手が平気でプリマドンナを張っているので、
本来はもっとドシドシ海外に進出して頂いて、
世界のコロラトゥーラ市場を、
軒並み占拠して頂きたいな、と思うのですが、
実際には昔よりむしろ海外で活躍するオペラ歌手は減っていて、
世界的なスターと言われるような方は、
多分1人もいません。
大抵ちょこっと留学したりして、
若干の肩書が出来ると、
すぐに帰って来てしまうのです。
医学の研究者と同じですね。
今回の舞台は絵本みたいな書き割りのセットで、
物凄くやぼったい感じです。
これくらいなら演奏会形式の方が、
余程落ち着いて聴けるのに、
という感じです。
藤原歌劇団はいつもこんな感じで、
新国立は無意味にお金を掛けて、
何処かの国に洗脳されたような、
落ち着きのない演出ばかりですし、
二期会はあまりお似合いではない前衛演出にかぶれているし、
どうも方向性が僕には疑問です。
やぼったい舞台でいつも同じ観客であれば、
歌が超一流でも世界的な活躍は出来ません。
自分より下手クソな歌手が、
世界のプリマドンナでござい、
とばかりに活躍しているのですから、
もう少し悔しさを持って欲しいな、と思いますし、
日本の才能を世界に押し出すような方向に、
日本の歌劇場も精力を集中するべきではないでしょうか?
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
昨日は大雪で帰りはかなり大変でした。
ただ、深夜帯にはもう雪は殆ど降らなかったようで、
朝は大分溶けています。
体感的には去年の1月13日の方が大変でした。
今日は日曜日で診療所は休診です。
朝はさすがに走りには行けないので、
今起きてお風呂に入ったところです。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
今年のオペラ一発目は、
藤原歌劇団の創立80周年記念公演として上演された、
ロッシーニの「オリィ伯爵」です。
「オリィ伯爵」はロッシーニの作品の中では、
あまり上演されないマイナーなオペラです。
ロッシーニ円熟期の作品ですが、
曲の多くは「ランスへの旅」の流用で、
フランス語が使用されている点も、
ロッシーニとしては異色です。
内容も女たらしの伯爵が、
修道女の扮装で未亡人の城に忍び込む、
という現代の目から見ると、
オヤオヤという感じのものなので、
あまり上演されないのも、
仕方のない面があります。
ただ、ロッシーニのオペラの魅力は、
音楽そもものの浮き立つような連鎖にこそあるので、
別に音楽が再使用であっても、
話が支離滅裂でも、
そんなことはあまり問題ではないのです。
極端なことを言えば、
ロッシーニのどの作品であっても、
その歌の技巧を十全に表現出来る歌手が揃い、
その音楽の湧き立つような魅力を、
引き出してくれる指揮者とオケとが揃えば、
それだけで観客の興奮は、
約束されたようなものなのです。
今回の舞台は東京フィルのオケを、
ロシア生まれの若手指揮者が指揮し、
藤原歌劇団のキャストに、
世界的に活躍するロッシーニテノールの1人シラグーザが、
オリィ伯爵役でゲストに加わる布陣です。
シラグーザは大好きなテノールですが、
最近は調子が今一つのことが多く、
また仕方のないことなのですが、
高音が徐々に出なくなっているので、
今回はどうなのかしら、
と心配していたのですが、
安全運転の感じではありましたが、
まずまずの調子で安定感がありました。
ただ、矢張り高音は出なくなったなあ、
という感じです。
対するソプラノは僕の聴いた日は、
光岡暁恵さんでしたが、
歌は抜群に上手くて、
僕は生で聴くのは多分初めてですが、
そのレベルの高さには驚きました。
このレベルの歌手が日本の歌劇団には何人もいるので、
その意味では技術レベルの高さは素晴らしいと思います。
海外の一流の歌劇場でも、
こんなに歌える人は滅多におらず、
もっとへっぽこな歌手が平気でプリマドンナを張っているので、
本来はもっとドシドシ海外に進出して頂いて、
世界のコロラトゥーラ市場を、
軒並み占拠して頂きたいな、と思うのですが、
実際には昔よりむしろ海外で活躍するオペラ歌手は減っていて、
世界的なスターと言われるような方は、
多分1人もいません。
大抵ちょこっと留学したりして、
若干の肩書が出来ると、
すぐに帰って来てしまうのです。
医学の研究者と同じですね。
今回の舞台は絵本みたいな書き割りのセットで、
物凄くやぼったい感じです。
これくらいなら演奏会形式の方が、
余程落ち着いて聴けるのに、
という感じです。
藤原歌劇団はいつもこんな感じで、
新国立は無意味にお金を掛けて、
何処かの国に洗脳されたような、
落ち着きのない演出ばかりですし、
二期会はあまりお似合いではない前衛演出にかぶれているし、
どうも方向性が僕には疑問です。
やぼったい舞台でいつも同じ観客であれば、
歌が超一流でも世界的な活躍は出来ません。
自分より下手クソな歌手が、
世界のプリマドンナでござい、
とばかりに活躍しているのですから、
もう少し悔しさを持って欲しいな、と思いますし、
日本の才能を世界に押し出すような方向に、
日本の歌劇場も精力を集中するべきではないでしょうか?
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2014-02-09 09:19
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コメント(6)
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いつも、お世話になっております。
心配ママです。
一応、メールを送ったのですがまた届いてないかもしれないので、コメントさせて頂きました。
次から次へと病気が不安になり、検査を繰り返しもうすぐ2年になります。心気症になってから、もう1年半ぐらいずっと悩まされている症状があります。血痰?のようなものです。
最初は咳をした際ではなく、いつの間にか口に塊があって吐き出してみると結構血の量が多い塊でした。
すぐに肺がんを疑い、CT、血液検査をしましたが異常無しでした。
それから度々あり、出てくる時間帯も血の量も様々です。
何度か呼吸器内科にも相談しましたが、血痰?らしきものが出る経緯や検査に異常がないことから肺からの出血ではなくて、鼻からではないか?気にしすぎだと言われました。
鼻からのカメラも異常はなく、原因不明でずっと悩んでいます。
鼻をすすって口から出した時も例の血痰?みたいなのが出るのでやっぱり鼻からなのかな?と思ったりするのですが、見える範囲では出血がわからなくてやはりちゃんと原因がわかりません。
すでに1年半以上悩んでいて、肺のCTも4回しましたがいずれも異常無しです。昨年から神経質になって、何度も血が出てないか鼻をすすって出して確認してしまいます。そして血が出ていたらとても動揺してしまいます。
この血痰?は心気症になってから出始めました。
これ以上何を検査したらよいのでしょうか。
悪いものなんでしょうか。
それとも気にしない方が良いのでしょうか。
長文失礼しました。本当に悩んでいるのでご助言よろしくお願いします。
by 心配ママ (2014-02-09 12:55)
いつも、お世話になっております。
心配ママです。
一応、メールを送ったのですがまた届いてないかもしれないので、コメントさせて頂きました。
次から次へと病気が不安になり、検査を繰り返しもうすぐ2年になります。心気症になってから、もう1年半ぐらいずっと悩まされている症状があります。血痰?のようなものです。
最初は咳をした際ではなく、いつの間にか口に塊があって吐き出してみると結構血の量が多い塊でした。
すぐに肺がんを疑い、CT、血液検査をしましたが異常無しでした。
それから度々あり、出てくる時間帯も血の量も様々です。
何度か呼吸器内科にも相談しましたが、血痰?らしきものが出る経緯や検査に異常がないことから肺からの出血ではなくて、鼻からではないか?気にしすぎだと言われました。
鼻からのカメラも異常はなく、原因不明でずっと悩んでいます。
鼻をすすって口から出した時も例の血痰?みたいなのが出るのでやっぱり鼻からなのかな?と思ったりするのですが、見える範囲では出血がわからなくてやはりちゃんと原因がわかりません。
すでに1年半以上悩んでいて、肺のCTも4回しましたがいずれも異常無しです。昨年から神経質になって、何度も血が出てないか鼻をすすって出して確認してしまいます。そして血が出ていたらとても動揺してしまいます。
この血痰?は心気症になってから出始めました。
これ以上何を検査したらよいのでしょうか。
悪いものなんでしょうか。
それとも気にしない方が良いのでしょうか。
長文失礼しました。本当に悩んでいるのでご助言よろしくお願いします。
by 心配ママ (2014-02-09 16:00)
二度も同じ内容を送ってしまったようですみません。
先日から相談させてもらっている食道がんについてですが、症状で咳や喉のイガイガ感などはありますでしょうか。先程の血痰?の件と合わせて教えて頂けたらと思います。
よろしくお願いします。
by 心配ママ (2014-02-09 16:11)
すいません。喉はイガイガ、たまにチクっとする感じです。食道がんの症状でもそのような症状があると記述されていました。1年2ヶ月前の胃カメラでは異常はなかったのですが。
1年2ヶ月の間に食道がんになってしまったのでしょうか。
今は原因不明の血痰?と食道がんの不安で押しつぶされそうです。
by 心配ママ (2014-02-09 17:51)
心配ママさんへ
メール届きましたので、
メールの方にご返信します。
少しお時間を頂きますのでご了承ください。
by fujiki (2014-02-10 08:18)
横入りですみません。
コメント欄の心配ママさんと全く同じ症状で1年、毎朝、血混じりの痰に悩んでいるものです。どんな助言をされたのか知りたくてコメントさせて頂きました。
by うさひな (2014-03-11 21:38)