レントゲンで診断困難な肺癌の事例 [仕事のこと]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
朝から健診結果の整理などして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
今日は胸のレントゲン写真で、
診断が困難だった、
肺癌の事例のご紹介です。
特に珍しいものではありませんが、
臨床で時に経験する事例として、
ご紹介させて頂きます。
ではまずこちらをご覧下さい。
ある70代の男性の患者さんの、
右の胸のレントゲンの写真です。
この方はヘビースモーカーで、
喫煙によると思われる、
軽度の肺気腫性変化が認められます。
肺の上の方には、
胸膜が癒着していることを疑わせるような、
白い影が見られますが、
この写真ではっきりと肺癌を、
指摘出来るようなところはありません。
では次を。
同じ方の1年後の写真です。
一見前の写真と同じように見えます。
では次を。
矢印の先の辺りを見て下さい。
前年の写真より少しぼんやりと、
白くなっているように見えますか?
ただ、これではっきりとしこりがある、
と言えるような所見はありません。
この方はヘビースモーカーで、
肺癌のリスクは高いと考えられます。
それでCT検査を予定することにしました。
その画像が次です。
赤い矢印の先に、
白いいびつな塊の影が見えます。
これは大きさ3センチ弱の扁平上皮癌です。
要するに肺癌ですね。
レントゲンは毎年1回は必ず撮っていたのですが、
こうした肺癌は、
レントゲンだけでは見逃すことがあるのです。
肺癌の発症リスクの高い方では、
矢張りCTのチェックは必要なのだと、
反省させられた事例でした。
今日はレントゲンで診断が困難であった、
肺癌の事例をご紹介しました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
朝から健診結果の整理などして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
今日は胸のレントゲン写真で、
診断が困難だった、
肺癌の事例のご紹介です。
特に珍しいものではありませんが、
臨床で時に経験する事例として、
ご紹介させて頂きます。
ではまずこちらをご覧下さい。
ある70代の男性の患者さんの、
右の胸のレントゲンの写真です。
この方はヘビースモーカーで、
喫煙によると思われる、
軽度の肺気腫性変化が認められます。
肺の上の方には、
胸膜が癒着していることを疑わせるような、
白い影が見られますが、
この写真ではっきりと肺癌を、
指摘出来るようなところはありません。
では次を。
同じ方の1年後の写真です。
一見前の写真と同じように見えます。
では次を。
矢印の先の辺りを見て下さい。
前年の写真より少しぼんやりと、
白くなっているように見えますか?
ただ、これではっきりとしこりがある、
と言えるような所見はありません。
この方はヘビースモーカーで、
肺癌のリスクは高いと考えられます。
それでCT検査を予定することにしました。
その画像が次です。
赤い矢印の先に、
白いいびつな塊の影が見えます。
これは大きさ3センチ弱の扁平上皮癌です。
要するに肺癌ですね。
レントゲンは毎年1回は必ず撮っていたのですが、
こうした肺癌は、
レントゲンだけでは見逃すことがあるのです。
肺癌の発症リスクの高い方では、
矢張りCTのチェックは必要なのだと、
反省させられた事例でした。
今日はレントゲンで診断が困難であった、
肺癌の事例をご紹介しました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2010-10-02 08:04
nice!(37)
コメント(2)
トラックバック(0)
大変、興味深い記事で勉強になります。
たまたまこちらのブログに辿り着いたのですが、いくつか記事を読ませて頂きました。
読ませて頂いた中で、特に気になった記事がありました。
教えて頂きたいことがあり、
コメントさせて頂きます。
こちらの記事とは関係がない内容で申し訳ありませんが、3月6日の肺炎球菌ワクチンに関することです。
実は、数日後にヒブワクチンの接種を二ヶ月の子供に受けさせようと思っています。
肺炎球菌もと考えていたのですが、
もう少し考えてからにしようかなと思いました。
7価以外の菌に感染する可能性が高くなるということですが、それは細菌性髄膜炎に掛かる可能性自体も高くなるということでしょうか?
また、個人的に気になっていることなのですが、
ヒブを打ったからといって肺炎球菌に掛かりやすくなったり、掛かる確率が高くなったりはしませんか?
そもそも、予防接種を打つことにより他の病気に掛かりやすくなったり、
言い方は悪いですが貧弱になったりはしないのでしょうか?
初めての子供で、今まで予防接種に興味を持ったことがなかったのですが、
防げる病気は防いであげたいと思うと同時に、分からないことや不安だらけです。
病気に行っても異常なしと言われているのですが、
よくくしゃみや、
たまに咳をする子です。
私がハウスダストアレルギー等を持っているので遺伝しているのかも知れないのですが、
アレルギー体質の場合は副反応が出やすいと聞き、
それも恐いと思っています。
是非、ご意見が聞きたいです。
もし宜しければお返事下さい。
by 教えて下さい (2010-10-02 19:34)
教えて下さいさんへ
コメントありがとうございます。
ヒブワクチンに関しては、
そうしたことはあまりお考えにならないで、
良いのではないかと思います。
肺炎球菌のような多くの型が存在する病原体では、
一部の型に対するワクチンを打つことにより、
他の型の感染が増えることは、
ある程度は起こり得ることだと思います。
ただ、現状はそのために髄膜炎が重症化する、
というような事実は、
確認されてはいないと思います。
勿論ワクチンは副反応のリスクは存在しますが、
2ヶ月のお子さんでアレルギー反応の有無を判断するのは、
非常に難しいと思います。
はっきりした喘息様の発作などがなければ、
通常のお子さんとリスクは同じ、
とお考え頂いて、
良いのではないかと思います。
副反応がご心配でしたら、
ヒブワクチンを優先し、
肺炎球菌ワクチンは様子を見る、
という方針でも、
問題はないのではないかと思います。
ご参考になれば幸いです。
by fujiki (2010-10-03 21:49)