採血後の手の痺れをどう考えるか? [仕事のこと]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
今日は診療所でも一般的な検査である、
「採血」についての話です。
まず、こちらをご覧下さい。
これはある患者さんの右腕の画像です。
画面の右側に皮下出血の青痣がありますね。
これは採血の時のものです。
この位置は腕の内側です。
この場所には、
上に見える静脈の下に、
動脈が走っていて、
他の場所で採血が出来れば、
そうすべきところです。
静脈から採血をする際に、
その下にある動脈を、
傷付けてしまう危険性があるからです。
しかし、実際にはこの方のように、
表面の静脈が非常に奇麗に見えていると、
慎重にこの部分で採血をすることもあります。
その場合、一番リスクが大きいのは、
採血を終えた後、針を抜く瞬間です。
入れる前は慎重なので、
まず問題はないのですが、
血が採れればそれでほっとするので、
どうしても緊張は少し弛みます。
そして、針を抜く瞬間に、針の角度を立てると、
一時的に針が少し深く入って、
下にある動脈を傷付けることがあるのです。
この患者さんは針を抜く瞬間に「痛い」と言いました。
それで看護師はすぐに針を抜いた場所を押さえました。
ただ、後から考えると良くなかったことは、
その時点で皮下出血はなかったので、
その圧迫をすぐに患者さんに任せてしまったことです。
肘の位置から採血をした場合、
止血のための圧迫は、
腕を伸ばしたままでしなければいけません。
よく肘を曲げて押さえる方がいますが、
そうすると、肘を伸ばした時とは位置関係が変わってしまうので、
圧迫すべき部分が外れて、
内側に出血が広がることがあるのです。
特に動脈を傷付けた場合には、
止血までに時間が掛かるので、
医療者がある程度長い時間、
圧迫をして止血を確認しなければいけません。
患者さんはその後すぐに、
肘の部分が腫れて来たのに気付き、
僕が診察室で診察をしました。
その時の画像がこれです。
僕はすぐに腫れ方から動脈の出血を疑い、
そのまま肘の動脈の部分を、
しばらく圧迫して止血しました。
翌日もう一度診察に来て頂くと、
青痣はもう少し下の方まで広がっています。
「手の先の方に痺れはありませんか?」
とお聞きすると、
「強いものはないんですけど、
腕全体が浮腫んでいるような感じで、
力も入り難い気がするんです」
と言われます。
当時診療所では、鍼灸師による鍼灸治療をしていたので、
鍼灸により腕の筋肉の緊張を取る治療を受けて頂き、
メチコバールというビタミンB12の製剤を処方しました。
これはまあ、神経の炎症を万一起こしていた場合を考えた、
一種の保険のようなものです。
それから1週間ほどは、
まだ手の浮腫む感じと、こわばる感じとは持続しましたが、
10日後には徐々に改善し、
2週間でほぼ完治の状態となりました。
僕が直接関与した訳ではありませんが、
以前にもう少し深刻な例がありました。
集団健診で看護師が受診者の採血をしたのですが、
同様に腕の内側を刺し、
針を抜く時に、動脈を傷付けたのです。
その方は瞬間「痛い」と言われ、
それから「大丈夫」と言って自分で傷を押さえました。
翌日になって、健診機関に連絡があり、
「今日になって痛みが強くなって、
腕全体が痺れていて、物も持てない状態だ」
と言うのです。
慌てた担当者は医師と共に、受診者の自宅を訪れました。
医師が診察をすると、
腕の広い範囲が青痣になっています。
矢張り動脈を針がかすったことによる、
出血の症状と思われました。
腕は手の平までじっとりと汗を掻いていて、
「見て下さい、酷く浮腫んでいるでしょう」
と言われますが、
医師の目にはそれほど浮腫みがあるとは思えません。
筋肉は全体に緊張していて、
指先は小刻みに震えている感じです。
「力が入らないんです」
と言われたので、
医師はあまり確認もせず、
「ひょっとしたら、神経が傷付いたのかも知れませんね」
と言いました。
それを聞いた受診者の方は激怒して、
「このまま手が動かなくなったら、どうしてくれるんですか?」
と詰め寄ります。
困ったその医師は、
「紹介状を書きますので、整形外科の専門医を受診して下さい」
と言いました。
その受診者は翌日大学病院の整形外科を受診します。
担当医は面倒臭そうに腕を見て、
「確かに神経が傷付いている可能性はないとは言えませんが、
しばらく様子を見ないと何とも言えませんね。
取り敢えずこれを飲んで様子を見て下さい」
とメチコバールを処方します。
受診者はその場で診断書を書いて欲しい、と言い、
医者はこれもあまり考えなく、
「外傷性末梢神経損傷の疑い」と診断書を書きます。
これが、結果的には1人歩きして、
問題を厄介なものにしました。
受診者は病院に通うのは面倒だ、と言って、
近所のマッサージで治療をしながら様子を見ました。
しかし、その後2ヶ月が経っても、
手の痺れと痛みは改善せず、
重い物は持てないような状態が続きます。
その受診者は健診機関を相手取って、
医療訴訟の裁判を起こしました。
採血のミスで神経を傷付け、
後遺症を生じさせた責任を賠償しろ、と言うのです。
しかし、健診機関としては、
確かに採血の時に血管から皮膚の下に出血し、
青痣が一時的に出来たことは事実ですが、
それで神経が永久に傷付くような神経障害を起こしたとは、
俄かには納得の出来ない話です。
仮に採血の時に針が直接神経に触れたとすれば、
電気の走るような激痛があった筈です。
しかし、実際には一瞬の刺された場所の痛みがあっただけです。
また、出血が塊になって、
一時的に神経を圧迫することは、
有り得ないことではありませんが、
その場合は症状は一時的なものであるのが通常です。
つまり、採血で回復しない重症の神経障害、というのは、
かなり無理のある主張なのです。
しかし、病院の専門医の書いた、
「神経損傷の疑い」という診断書があります。
結局この事例は、示談となり、
受診者の主張よりは減額はされましたが、
賠償金が払われる結果となりました。
皆さんはこの受診者の症状の原因は、
本当は一体何だったと思われますか?
確実とは言えませんが、
これは「複合局所性疼痛症候群の1型」というのが、
一番可能性の高い診断名です。
このややこしい病名は1994年に国際疼痛学会で定められたもので、
それ以前には「反射性交感神経性ジストロフィー」と命名されていました。
どちらにしても長い分り難い病名ですが、
これは先行する外傷などのトラウマの後に、
その外傷とは不釣合いに強い、
神経性の痛みや痺れ、知覚過敏などの症状が持続する、
という現象のことです。
これは実体のない症状のように思われますが、
持続すると次第に筋肉は萎縮し、関節も拘縮するなどの、
実際の神経障害に類似した、
肉体の変化を伴います。
つまり、神経が実際に傷付いた訳ではないのに、
神経障害のような症状が起こり、
それが持続すると、
神経障害が永続したのと同じ後遺症を残すのです。
採血事故の後の、
手の痺れや痛みの持続のような症状のうちのかなりの部分は、
この症候群の可能性が高いと考えられます。
教科書によれば、
この病気を疑った場合には、
専門の整形外科かペインクリニックで、
早期に診断を確定することが重要だ、
とされています。
もしこの病気と診断されれば、
症状があっても手は動かした方が良く、
痛みは痛み止めを工夫して、
早期に取ることを考えた方が良い、
とされているからです。
「そのうち良くなりますよ。
安静にしてもう少し様子を見ましょう」
というのは、一番良くない対応とされています。
しかし、上の事例でも早期に整形外科の専門医を受診したのですが、
対応した大学病院の医師には、
この病気を疑うという考えはなく、
「神経損傷の疑い」でお茶を濁してしまい、
却ってその後の経過を混乱させました。
教科書に書いてある美辞麗句とは裏腹に、
実際にはまだこうした対応が多いのが、
実状だというのが僕の実感です。
採血ミスとそれに伴う後遺症というのは、
医療者にとっても患者さんにとっても、
共に深刻な問題ですが、
上の事例においても、
仮に初期に正確な診断が下されていれば、
お互いの対応ももっと冷静なものになり、
無用の争いや混乱を生まなかったのではないか、
というように思えてなりません。
皆さんももし同様のことがあったら、
ちょっとこの病名のことを、
頭に思い浮かべて頂きたいと思います。
そして、腕の内側から採血をして、
その時に鋭い痛みがあったら、
必ず腕を伸ばした状態で、
5分は拍動を触れる場所を圧迫して下さい。
それが、そうした場合に考え得る限りの、
最善の方法だからです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
今日は診療所でも一般的な検査である、
「採血」についての話です。
まず、こちらをご覧下さい。
これはある患者さんの右腕の画像です。
画面の右側に皮下出血の青痣がありますね。
これは採血の時のものです。
この位置は腕の内側です。
この場所には、
上に見える静脈の下に、
動脈が走っていて、
他の場所で採血が出来れば、
そうすべきところです。
静脈から採血をする際に、
その下にある動脈を、
傷付けてしまう危険性があるからです。
しかし、実際にはこの方のように、
表面の静脈が非常に奇麗に見えていると、
慎重にこの部分で採血をすることもあります。
その場合、一番リスクが大きいのは、
採血を終えた後、針を抜く瞬間です。
入れる前は慎重なので、
まず問題はないのですが、
血が採れればそれでほっとするので、
どうしても緊張は少し弛みます。
そして、針を抜く瞬間に、針の角度を立てると、
一時的に針が少し深く入って、
下にある動脈を傷付けることがあるのです。
この患者さんは針を抜く瞬間に「痛い」と言いました。
それで看護師はすぐに針を抜いた場所を押さえました。
ただ、後から考えると良くなかったことは、
その時点で皮下出血はなかったので、
その圧迫をすぐに患者さんに任せてしまったことです。
肘の位置から採血をした場合、
止血のための圧迫は、
腕を伸ばしたままでしなければいけません。
よく肘を曲げて押さえる方がいますが、
そうすると、肘を伸ばした時とは位置関係が変わってしまうので、
圧迫すべき部分が外れて、
内側に出血が広がることがあるのです。
特に動脈を傷付けた場合には、
止血までに時間が掛かるので、
医療者がある程度長い時間、
圧迫をして止血を確認しなければいけません。
患者さんはその後すぐに、
肘の部分が腫れて来たのに気付き、
僕が診察室で診察をしました。
その時の画像がこれです。
僕はすぐに腫れ方から動脈の出血を疑い、
そのまま肘の動脈の部分を、
しばらく圧迫して止血しました。
翌日もう一度診察に来て頂くと、
青痣はもう少し下の方まで広がっています。
「手の先の方に痺れはありませんか?」
とお聞きすると、
「強いものはないんですけど、
腕全体が浮腫んでいるような感じで、
力も入り難い気がするんです」
と言われます。
当時診療所では、鍼灸師による鍼灸治療をしていたので、
鍼灸により腕の筋肉の緊張を取る治療を受けて頂き、
メチコバールというビタミンB12の製剤を処方しました。
これはまあ、神経の炎症を万一起こしていた場合を考えた、
一種の保険のようなものです。
それから1週間ほどは、
まだ手の浮腫む感じと、こわばる感じとは持続しましたが、
10日後には徐々に改善し、
2週間でほぼ完治の状態となりました。
僕が直接関与した訳ではありませんが、
以前にもう少し深刻な例がありました。
集団健診で看護師が受診者の採血をしたのですが、
同様に腕の内側を刺し、
針を抜く時に、動脈を傷付けたのです。
その方は瞬間「痛い」と言われ、
それから「大丈夫」と言って自分で傷を押さえました。
翌日になって、健診機関に連絡があり、
「今日になって痛みが強くなって、
腕全体が痺れていて、物も持てない状態だ」
と言うのです。
慌てた担当者は医師と共に、受診者の自宅を訪れました。
医師が診察をすると、
腕の広い範囲が青痣になっています。
矢張り動脈を針がかすったことによる、
出血の症状と思われました。
腕は手の平までじっとりと汗を掻いていて、
「見て下さい、酷く浮腫んでいるでしょう」
と言われますが、
医師の目にはそれほど浮腫みがあるとは思えません。
筋肉は全体に緊張していて、
指先は小刻みに震えている感じです。
「力が入らないんです」
と言われたので、
医師はあまり確認もせず、
「ひょっとしたら、神経が傷付いたのかも知れませんね」
と言いました。
それを聞いた受診者の方は激怒して、
「このまま手が動かなくなったら、どうしてくれるんですか?」
と詰め寄ります。
困ったその医師は、
「紹介状を書きますので、整形外科の専門医を受診して下さい」
と言いました。
その受診者は翌日大学病院の整形外科を受診します。
担当医は面倒臭そうに腕を見て、
「確かに神経が傷付いている可能性はないとは言えませんが、
しばらく様子を見ないと何とも言えませんね。
取り敢えずこれを飲んで様子を見て下さい」
とメチコバールを処方します。
受診者はその場で診断書を書いて欲しい、と言い、
医者はこれもあまり考えなく、
「外傷性末梢神経損傷の疑い」と診断書を書きます。
これが、結果的には1人歩きして、
問題を厄介なものにしました。
受診者は病院に通うのは面倒だ、と言って、
近所のマッサージで治療をしながら様子を見ました。
しかし、その後2ヶ月が経っても、
手の痺れと痛みは改善せず、
重い物は持てないような状態が続きます。
その受診者は健診機関を相手取って、
医療訴訟の裁判を起こしました。
採血のミスで神経を傷付け、
後遺症を生じさせた責任を賠償しろ、と言うのです。
しかし、健診機関としては、
確かに採血の時に血管から皮膚の下に出血し、
青痣が一時的に出来たことは事実ですが、
それで神経が永久に傷付くような神経障害を起こしたとは、
俄かには納得の出来ない話です。
仮に採血の時に針が直接神経に触れたとすれば、
電気の走るような激痛があった筈です。
しかし、実際には一瞬の刺された場所の痛みがあっただけです。
また、出血が塊になって、
一時的に神経を圧迫することは、
有り得ないことではありませんが、
その場合は症状は一時的なものであるのが通常です。
つまり、採血で回復しない重症の神経障害、というのは、
かなり無理のある主張なのです。
しかし、病院の専門医の書いた、
「神経損傷の疑い」という診断書があります。
結局この事例は、示談となり、
受診者の主張よりは減額はされましたが、
賠償金が払われる結果となりました。
皆さんはこの受診者の症状の原因は、
本当は一体何だったと思われますか?
確実とは言えませんが、
これは「複合局所性疼痛症候群の1型」というのが、
一番可能性の高い診断名です。
このややこしい病名は1994年に国際疼痛学会で定められたもので、
それ以前には「反射性交感神経性ジストロフィー」と命名されていました。
どちらにしても長い分り難い病名ですが、
これは先行する外傷などのトラウマの後に、
その外傷とは不釣合いに強い、
神経性の痛みや痺れ、知覚過敏などの症状が持続する、
という現象のことです。
これは実体のない症状のように思われますが、
持続すると次第に筋肉は萎縮し、関節も拘縮するなどの、
実際の神経障害に類似した、
肉体の変化を伴います。
つまり、神経が実際に傷付いた訳ではないのに、
神経障害のような症状が起こり、
それが持続すると、
神経障害が永続したのと同じ後遺症を残すのです。
採血事故の後の、
手の痺れや痛みの持続のような症状のうちのかなりの部分は、
この症候群の可能性が高いと考えられます。
教科書によれば、
この病気を疑った場合には、
専門の整形外科かペインクリニックで、
早期に診断を確定することが重要だ、
とされています。
もしこの病気と診断されれば、
症状があっても手は動かした方が良く、
痛みは痛み止めを工夫して、
早期に取ることを考えた方が良い、
とされているからです。
「そのうち良くなりますよ。
安静にしてもう少し様子を見ましょう」
というのは、一番良くない対応とされています。
しかし、上の事例でも早期に整形外科の専門医を受診したのですが、
対応した大学病院の医師には、
この病気を疑うという考えはなく、
「神経損傷の疑い」でお茶を濁してしまい、
却ってその後の経過を混乱させました。
教科書に書いてある美辞麗句とは裏腹に、
実際にはまだこうした対応が多いのが、
実状だというのが僕の実感です。
採血ミスとそれに伴う後遺症というのは、
医療者にとっても患者さんにとっても、
共に深刻な問題ですが、
上の事例においても、
仮に初期に正確な診断が下されていれば、
お互いの対応ももっと冷静なものになり、
無用の争いや混乱を生まなかったのではないか、
というように思えてなりません。
皆さんももし同様のことがあったら、
ちょっとこの病名のことを、
頭に思い浮かべて頂きたいと思います。
そして、腕の内側から採血をして、
その時に鋭い痛みがあったら、
必ず腕を伸ばした状態で、
5分は拍動を触れる場所を圧迫して下さい。
それが、そうした場合に考え得る限りの、
最善の方法だからです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2010-04-22 08:18
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こんにちは。
健康診断や色々な事で、良く採血されますが、動脈が傷つく可能性等が有るとは、思いもしませんでした。
私の場合は血管が浮き出ている感じなので、採血で困った事は有りませんが、母の場合は血管が沈んでいるので、昔から、注射や採血では苦労していました。
これからは頭の片隅に入れて置いた方が良いのかも知れないですね。
by みぃ (2010-04-22 15:52)
RSD, CRPSは時々経験しますがかなり厄介ですよね・・・。まず説明が難しく納得してくれませんものね・・・。
by ritton2 (2010-04-22 21:27)
みぃさんへ
コメントありがとうございます。
勿論大事になることは稀ですが、
意外に多いものだとは思います。
by fujiki (2010-04-23 06:22)
ritton2 さんへ
コメントありがとうございます。
そうですね。
診断の精度を含め、
色々と問題は多いと思います。
by fujiki (2010-04-23 06:23)
いつも私のブログを読んで下さりありがとうございます。
以前、手のこわばりについてコメントさせて頂きました。
女性ホルモンの関係があるということでしたが、この記事を読んで、私の症状は、もしかしてこれ?と思ったのですが・・・
抗がん剤1回目を打った時、点滴漏れがありこの写真のように筋が真っ青になってしまいました。
気付いた看護婦さんは、タオルで冷やすだけでした。
血栓もそのせい?と思ったりもします。
その後も血栓の治療のための点滴や抗がん剤の点滴を何度も刺され、腕はあざだらけでつっぱって痛みが出ていました。
手術でもリンパをとっており、肋間上腕神経を切除しています。
腕の痛みや頭がジリジリ疼くような変な違和感もあります。
先日、ペインの先生に診てもらいリハビリをしていますが、筋肉が落ちて固くなっていると言われましたが、特に病名は言われませんでした。
この病気である可能性はありますでしょうか?
by bibi (2010-04-25 01:41)
bibi さんへ
コメントありがとうございます。
基本的には「反射性交感神経ジストロフィー」は、
当たらないと思うのですが、
手術や点滴の影響により、
自律神経の過緊張があり、
症状に影響している可能性はあると思います。
リハビリは有効だと思うので、
頑張って下さいね。
これからもよろしくお願いします。
by fujiki (2010-04-26 08:12)
ご回答ありがとうございます。
いつも先生のブログは、参考になります。
もう少し近かったら、先生の所に受診して直接お話し出来たらと思うのですが、無料で相談にのって頂いて申し訳ありません。
どうしても原因が気になってしまうのですが、わからないことも多いのだと思います。
自律神経って厄介ですね・・・
今は、リハビリを頑張ります。
これからも先生の記事を楽しみに読ませて頂きます。
宜しくお願いします。
by bibi (2010-04-26 09:39)
初めまして、都内病院の外来で採血室などで勤務している看護師です。採血について調べていたら偶然こちらのブログにたどり着きました。基本的にしびれは持続するものではないこと、抜針時の注意等知れて、非常に参考になりました。今の所、採血で患者さんとトラブルになるようなことはありませんが、正直毎回かなりヒヤヒヤしています。
分かりやすい説明をありがとうございます☆
by 綾 (2011-02-04 21:15)
綾さんへ
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立つ点があれば嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
by fujiki (2011-02-05 08:15)
はじめまして。
初めてコメントさせていただきます。
圧迫止血後の痺れについてご相談させて頂いてよろしいでしょうか。。
7日前、脂肪腫で脇の切開をし、
その後の出血が続いたため、
タオルを挟んで圧迫止血をするよう主治医に言われました。
しかし翌日から内側の肘から上の部分に痛みを感じ、
押すと痛みが増強します。
すぐに主治医に相談したところ、
「神経を圧迫したためだから、放っておけば治る」と言われました。
腕を伸ばすと痛みもあり、気になるのですが、
主治医の先生は、問題ないとおっしゃいます。。
これも神経障害なのでしょうか。
放っておくとして、どのくらいで治るものなのでしょうか。。
治るまで間の、生活上の注意点があれば教えて頂けたらありがたいです。
主治医の先生は、「個人差がある」とおっしゃり、
返されてしまいます。
素人の、気にしすぎでしょうか。。
お手数ですが、返信頂けたらありがたいです。
by なで (2011-06-29 19:34)
なでさんへ
おそらく出血により生じた血腫が、
神経を圧迫している症状ではないかと推測します。
1週間程度は様子を見て良いと思いますが、
それで改善がない場合、
もしくはその間でも症状が悪化する場合には、
その時点でもう一度チェックが必要かと思います。
どの時点でどのような所見があったのかを、
カルテのような公文書に記載しておくことは、
今後のためには重要だと思いますので、
まずは主治医の先生にご相談されるのが良いとは思いますが、
状況によっては病院であれば、
神経内科や整形外科の手の外科の専門医、
もしくは他の医療機関で、
もう一度所見を見てもらうのも、
1つの考えだと思います。
ご参考になれば幸いです。
by fujiki (2011-06-30 08:27)
はじめてブログ拝見させていただきました。採血後の止血圧迫法について、いろいろ文献を探しているところで、非常に参考になりました。
私は健診センターで採血業務に携わっている看護師なんですが、腕を伸ばした状態での5分間の止血により、神経麻痺を起こすケースが何件か発生しておりまして、どのような腕の状態で、どの程度圧迫することが一番ベストか、そういう研究論文などないかと探しているのですが、どうしてもみつからず、もしよろしければ参考になる文献をご紹介いただけないかと思いコメントしました。大変ぶしつけで申し訳ありませんが、何か良い文献などあれば是非お教えください。お願いします。
by 四葉 (2011-07-15 16:34)
四葉さんへ
ご一読ありがとうございます。
申し訳ありません。
この件に関しては特に文献検索ようなことはしておらず、
お役に立てるような情報はありません。
ただ、五分の圧迫で持続的な神経麻痺が生じることは、
それ自体の影響としては、
考え難いのではないかと思います。
by fujiki (2011-07-16 08:26)
ありがとうございました!参考になりました!
by 四葉 (2011-07-31 14:19)
はじめまして、先生のブログいつも拝読させて頂いております。
わたしは、「歯科」を開業している歯科医師ですが近年インプラント手術の発達に伴って、患者様から採血させて頂き、それを遠心分離により血中の「成長因子」を取り出したり、骨再生を期待する際の「足場(スキャッフォルド)」として利用するなど今までにない技術が応用されてきています。
そのようなわけで、以前わたくしも「採血」手技などについて調べ物をしておりました時に先生の「記事」を見させて頂き大変参考になりましたました。
以来、よく覗きにくるようになりました。毎回有益な情報をご提供頂きとても勉強になり感謝いたしております。
とくに「骨粗鬆症」でのビスフォスフォネートなどの話題は、同薬剤を使用している方の口腔外科領域での下顎骨の「術後性骨壊死」例の報告を多く聞き及んでいるため、興味深く読ませて頂きました。
お忙しい中、大変だとは思いますがこれからもいろいろな話題をご提供頂ければ幸いに存じます。
by dokodare (2011-10-08 18:46)
dokodare 先生
過分なお言葉ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
by fujiki (2011-10-09 23:06)
はじめまして。
【採血後 手首 重たい 力が入らない】
検索していたら、ここに辿り着きました。
私は毎回採血をする時、血管が浮き出ないので、腕から取ることは殆どありません。親指の付け根や、手の甲から取ります。
今日は会社の健康診断で採血をしたのですが、手の甲側の手首から取りました。手首は初めてだった上に、想像以上に痛みがありました。
針を刺してから、採血中何度か、抜く直前、抜いている最中、抜いた後。
さすがに声には出しませんでしたが、相当なものでした。
採血後4時間半ほど経ちます。
押さえると痛い、だからぶつかると痛い、手首を内側と外側に曲げると痛い、力が入らないから重たいものが持てない、ズーンとした重たさがある。
たかが採血だと思っていましたが、このブログを読んで、不安になりました。何日か経っても治らないようなら病院に行くべきなのでしょうか?
その場合、何かになるんでしょうか?
コメント欄に質問してしまい、申し訳ありません。
by うな (2014-07-19 18:10)
うなさんへ
何日か経っても改善しないようでしたら、
まずは会社にご相談して、
健診機関に連絡を取って頂くのが良いと思います。
ただ、それがやり難いようでしたら、
病院の受診をお薦めします。
その場合病院によって、
対応する科は異なる場合があります。
通常神経内科もしくは整形外科になると思いますが、
受付で症状をお話して、
どの科に掛かるのが良いかを、
指示して頂くのが良いように思います。
by fujiki (2014-07-20 08:32)
fujikiさん、
コメントありがとうございます。
1日経ってみて、やっぱりまだ痛いので、連休明けまで様子見てみます。
ありがとうございました。
by うな (2014-07-20 17:48)
CRPS患者です。初めまして。
わたくし、1度だけブロック注射で針が神経に触れた事があります。
確かに、針が神経に触れたら、“神経1本1本がどんな風に張り巡らされているのか”分かる程の衝撃があります。
「痛い」という言葉より、最高ボルト数で感電したような感じ。
身体が、その痛さと、走る電撃にびっくりして飛び上がります。
注射での痛みやアザはしょっちゅうです。
跡も残ってます。体質なんです(´д`|||)
痛みは5日位で消えるかな~。
なんにせよ、針が神経に触れたら…「痛い」じゃなく、身体が跳ねます
by くう (2015-10-22 02:01)
はじめまして。
先日健康診断の採血で、仰向けで肘の内側の真ん中辺りに刺された時に手が痺れましたが、いつもは聞かれるのに今回に限って痺れていませんかと全く聞かれず別の話をされていたため少し痺れているんだけどなぁと思っているうちに採血が終わりました。後で調べたらすぐ言うべきでした。
止血バンド回収の看護士さんには伝えました。
検診が終わった後も痺れていて帰宅後から手が動かしにくく、力が入らなくなりました。翌日は手が熱く、むくんで二の腕と背中まで痛くなり、健診の方から整形外科を受診するように言われて行くと、
恐らく神経炎だそうで、電気をかけていただいて少しですが楽になりました。痛み止め、ビタミンB12処方していただき2週間後にまた診察とのことでした。
これも複合性局所疼痛症候群でしょうか?もしそうならばペインクリニックに行った方が良いですか?
生活の注意点ですが、診察では特に何も指示はなかったのですが、冷やした方が良いのでしょうか?何もしなくても手が痺れていて掌を押すと痛く、腕を伸ばすとビリっと来たりグッと力を入れるのがためらわれますが、安静か動かすのかどちらが良いのでしょうか?痺れても痛くても動かした方が良いですか?手が熱いのは自分の感覚で先生は触って比べて左右差はないけどと仰っていました。
どうぞ宜しくお願いします。
by はとむぎ (2021-12-26 09:52)
はとむぎさんへ
もう数日経っているのであれば、
今から冷やす必要はないと思います。
負荷を掛ける必要はありませんが、
少しずつ様子を見ながら動かして頂いて良いように思います。
他の科を受診されるかどうかは、
症状に悪化の傾向がなければ、
先生の指示通り2週間様子をみて、
その時点での判断で良いのではないでしょうか?
実際に拝見している訳ではないので、
推測での記載であることをご了承下さい。
ご参考になれば幸いです。
by fujiki (2021-12-26 10:57)