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続・ルーパー・フィドラーの世界 [マジック]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

明日から、診療所は通常の診療に戻ります。
休みモードから、何とか今日1日で、
仕事モードに戻して行かないといけないのですが、
いつもなかなかうまく行きません。

それでは、今日の話題です。

昨日に続いて、
マジック界の異才、
ルーパー・フィドラーのマジックの話を、
ちょっとします。

フィドラーが考案したマジックの傑作に、
「スーパー・インテリジェント」」というものがあります。

小さいテープレコーダーのような機械が、
安っぽい布の袋の中に入っています。

フィドラーはそれを取り出し、
「これは私が開発した小型の電子頭脳だ」、
と言います。
非常に古めかしく、怪しげな感じがします。

それから一組のカードを取り出すと、
お客さんに渡して、
自由に切ってもらいます。
これは本当に何の仕掛けもない、
普通のトランプなんです。
お客さんに切ってもらうので、
その順番はばらばらになります。

その一組を、
そのままテーブルの上に置きます。

そこでフィドラーは言います。
「トランプには赤と黒のカードが、
丁度同数ずつあります。
その赤いカードと黒いカードが、
今どういう順番になっているかは、
誰にも分かりません。
その順番を、この小型電子頭脳で計算してみましょう」。

フィドラーは機械のスイッチを入れ、
それから、裏向きのカードの山を、
上から順にめくっていきます。
何の技法も使わず、
ただめくっていくだけです。

すると、驚いたことに…

カードをめくるタイミングに合わせるように、
機械から録音された声が聞こえて来ます。
それが、「赤、黒、赤…」のように、
見事にカードの赤と黒の順番を当てているのです。
このようにして、
機械の声は一組52枚全ての赤と黒の順番を、
完全に当ててしまいます。

凄いでしょ。

このマジックはこの機械以外の、
何の道具も助手もサクラも、
その一切を使わずに実演出来るのです。

皆さんは一体どういうタネがあると思いますか?

大抵のマジックはタネ自体は「なあんだ」、
と思うようなものが多いのですが、
これはタネを聞いても、
さすが、と感心します。

フィドラーの天才を感じさせる発明品です。

ただ、この機械を手にしても、
実演はちょっときついのですね。
およそありとあらゆる他人の発明品を、
テレビで演じているミスター・マリックやセロも、
(彼らの演じているマジックに、
自分の発明品などただの1つもないんですよ)
このマジックはやったことはないと思います。
まあ、カードをめくる時間が、
かなり単調でテレビ的でないのもその理由なのでしょうが、
それ以上に実演の困難さがあるのですね。

フィドラーのマジックのタネは、
天才的な発想なのですが、
それを使いやすくする才能には、
どうも恵まれていないのですね。

今日はフィドラーのマジックの話でした。
マニアックな話ですいません。

明日は診療所も診察が始まります。
また、医療の話題をお届けしますね。

石原がお送りしました。
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