SSブログ

膵臓疾患画像集 [仕事のこと]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は朝から遅れていた、
介護保険の書類を書いて、
それから今PCに向かっています。

それでは、今日の話題です。

今日は膵臓の画像をお見せします。
まず、こちらをご覧下さい。

正常な膵臓のCT画像です。
赤い矢印の先にある、
ちょっとたとえが悪いですけど、
イモムシみたいな格好をした部分が、
膵臓です。

左の矢印の先が膵頭部、
真ん中の矢印の先が膵体部。
右の矢印の先が膵尾部です。
この真ん中に、
横向きに膵管が流れているのですが、
正常では殆ど見えません。

では次をご覧下さい。

これはMRIです。
まあ、ほぼ見え方は一緒ですね。
矢印の先が正常な膵臓です。
では、次を。

MRIの長所は、こういう画像が作れるところです。
これをMRCPと言います。
血管に造影剤という薬を入れて、
MRIを撮影し、
そこからこうした画像を作ります。

ERCPという、膵臓の病気の診断には、
欠かせない検査があります。
ただ、この検査は胃カメラのような管を飲み、
造影剤を直接膵管に入れるので、
少し辛い検査ですし、
膵炎を起こしたりする合併症もあります。

その点、このMRCPは検査の精度は劣りますが、
簡単に出来るメリットがあります。
これは正常のMRCPの画像です。
青い矢印の先にある、
白い丸い部分が、
胆嚢です。
そして、赤い矢印の先が、
膵管です。
奇麗にまっすぐ伸びています。

それでは次を。

これは萎縮した膵臓です。
矢印の先に膵臓がありますが、
随分と小さく見えますよね。
この方は糖尿病がありました。

では次を、

この方は慢性膵炎です。
MRIの画像ですが、
方向が違うので、
ちょっと分かり難いかも知れません。
上が身体の上で、下は下です。
青い矢印の先が肝臓。
赤い矢印の先が膵臓です。
中に白いいびつな線が見えますか。
これが膵管の拡張です。

では、最後の画像です。

同じ患者さんの、
MRCP画像です。
赤い矢印の先は胆管で、
青い矢印の先の、
ソーセージのように見えるのが、
拡張した膵管ですね。

ただ、昨日ご紹介したような初期の膵炎は、
矢張りこの検査だけでは不十分で、
大変でもERCPが必要なのです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0