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どぶに消えた医療費と精神鑑定と [医療のトピック]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は水曜日なので、
診療所は午後は休診です。
水曜日の午後は、
産業医活動に主に充てています。
今日は北千住まで遠征する予定です。

それはさておき。

茨城県の国民健康保険連合会で、
3年間で10億円の使い込みがあったそうですね。

これは、国民健康保険の保険料の使い込みです。
要するに、皆さんの医療費であり、
診療所が医療費として受け取るお金でもあります。

信じられますか。

1年で3億円以上ですよ。

それが3年間に渡ってどぶに捨てられて、
それで医療費がかさんで経営が苦しく、
赤字になっている、
とか何とか言っているんですよ。

返しなさいよ。
保険料を払った人に。
そのお金は無駄になったんですから。

でもね、普通の会社で考えられますか。
1年で3億円以上のお金が消えていても、
誰も気が付かないで、
3年も経つということが。

逆に言えば、
3億円以上の余裕があるということですよね。
それでいて、経営が苦しくて、
保険料も値上げして、
医療費の負担も上げて、
そんな理屈は何処かおかしいですよね。

でも、一方でこのニュースは、
そういう悪口を言わせたくて、
流されたような気がしないでもありません。

健康保険組合は、
今非常に国から苛められている立場にあるんです。

苛められて当然だ、
というアリバイ作りに流されたような臭いもありますね。

ニュースというのは、
本当に胡散臭いものです。

それから、もう一つ。
精神鑑定がらみのニュースが幾つかありましたね。

犯罪の絡むものではないですけれど、
僕も何度か裁判所から頼まれて、
精神鑑定をやったことがあります。

精神科の医者が、
心神喪失の判断なんか、
絶対に出来ませんよ。

それが、僕の確信に近い意見です。

心神喪失というのは、医学的概念ではないですよね。
法律用語ですよ。
それを精神科の医者に判断させるなんて、
無意味です。

精神科の医者というのは、
基本的に患者の立場に立つものだからです。
公平な診断なんてありえないし、
そもそも精神科の診断に、
そんなものはありません。

行為障害とか、全般性発達障害とか、
そういう病名が出てきますよね。
あれは、DSMというアメリカの診断基準によるものです。

でもね、あれは病因論じゃないんです。
これこれの症状があって、
それが通常の社会生活に障害を与えているかどうか、
その障害の度合いを分類したものなんです。

この症状のある人は、
社会生活を正常に送るために、
治療が必要ですね、
とそのくらいの意味なんです。

だから、その病名を元に、
その人が心神喪失の状態にあったかどうか、
なんて、
判断すること自体が、
おかしいんですよ。

僕も含めてですけど、
医者なんてプライドだけ肥大した、
専門バカの世間知らずですからね。
そんな人種に法律的判断の出来る訳がありません。

そろそろ時間になりました。
まとまりのない話になりましたけど、
今日はこのくらいで。

今日も皆さんにとって、いい日でありますように。

石原がお送りしました。
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